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池田俊幸さん(62歳)
「人生七十五年」を自分のテーマに好きなことに費やせる場所を求め辿り着いた故郷で余生を謳歌する
 宍道湖を見下ろす、松江市宍道町にある高台の家で暮らす、池田俊幸さん。大社町に生まれ、松江高専卒業と同時に上京して以来40年以上、不動産業界で活躍し、名古屋や栃木、大阪などの転勤を経て、3年前に奥さんを伴いUターンしてきた。
 Uターンの理由を「第二の人生を趣味に生きるため」と語る池田さん。写真、ロードバイク、オーディオ、バードウォッチングなどの多彩な趣味と、それらを存分に楽しめる場所をじっくり検討した結果、消去法で残ったのが島根にUターンするという選択肢だった。
 自分で動ける年齢を75歳までと考え、それまでは好きなことをやってやろうと計画。年金生活であっても余裕がもてる国外移住も考えたが、治安面の不安から断念。その後、国内もくまなく探したというが、「暮らすには便利でも、商業化されすぎた地方が多く、静かに趣味を満喫するにはわずらわしい。それなら帰郷するのがいちばんと思い至った」という。
 しかし、島根に決めてからが大変だったという池田さん。
 「不動産の知識を活かして、情報収集に努めましたが、空き家を含め、とにかく情報が出てこない。これにはまいりました」と苦笑い。今の家も、土地を見つけるところから、すべて独力でおこなったという。
 「Uターンした立場から言えば、行政でも一元的に対応してくれる人がいるかどうかはとても大事。それに、永住というよりも、私のように、余生を島根で楽しむというライフスタイルの提案があってもいいのでは?」と、自身の経験を踏まえUターン者の受け入れについて本気で考えるのは、それだけの魅力が島根にあるからだと池田さんは断言する。
 「島根はいろいろなことが楽しめ、それを可能にする場所。多趣味な私でさえ、帰郷後にロードバイクの楽しみを覚えたくらい」と笑う。
 今後は、「趣味の充実とともに、一緒に楽しめる仲間を探したい」とますます意欲的。
 余生というより、余勢にあふれる池田さんの島根暮らし。まだまだ開拓しがいがありそうだ。

島根のロケーションはロードバイクに最適と池田さん。各地を巡り、故郷の良さを再発見中だ。


大きな窓はバードウォッチング用でもある。多くの野鳥が飛来する宍道湖を満喫している。


池田さん撮影の宍道湖景。今春には桜の名所を撮り歩こうと計画している。


宍道湖の眺めが素晴らしい池田邸。その鑑賞用に設えた大きな窓が印象的。
 
 
 
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