UIターンの先輩たち
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脇坂正行 さん



広島県から出雲市へIターン 脇坂 正行 さん(37歳)
広島県広島市出身。地元大学に進学するも、独立のために技術を身につけようと、中退し、同じ広島の歯科技術専門学校へ。大阪で3年勤務した後、飲食で独立するため帰郷。祖母の店で修行を積んだ後、奥さんの故郷出雲にIターン。31歳で『広島鉄板焼HERA』をオープン、現在に至る。唯一の息抜きである趣味の海釣りは、船で出雲市の沖合に出て行うなど、公私ともに大好きな出雲の環境を満喫している最中。
しまね暮らし「時間とお金」
 
しっかり仕事が出来て、家族も養えて、精神的にも広島時代よりも充実しています。
 
大好きな出雲の地で「独立」という夢を実現! 本場・広島の味をひっさげ、長く愛される店へ

木目を活かしたシックなインテリアで仕上げられた『HERA』の店内は、服飾の仕事に就いていた奥さんのデザインによるもの。


クレープ状の薄い生地でたっぷりのキャベツ、麺、卵などの具材を挟むのが広島風お好み焼き。広島直送の麺を茹でて使うのが本場の証。


飲食店激戦区の県道沿いで人気を博する『HERA』。

 出雲市内を北山山系に沿って伸びる県道161号の中ほどに、脇坂正行さんの経営する、本場広島鉄板焼の店『HERA』がある。出雲の人々にもすっかりお馴染みになったこの店は、オープンして6年が経つ。
 本場の味を謳う脇坂さんの故郷はもちろん広島県。「人の下で働くよりも、手に職をつけて独立したい」という夢を抱き、歯科技工士となるが、自分の描いていた独立像と大きくかけ離れていることを痛感する。「それでも独立の夢を諦めたわけではなかったので、お好み焼き屋を営む祖母の元で再出発することにしたんです」と脇坂さん。
 祖母文江さんの店は、広島市『広島お好み村』の老舗人気店で、84歳になる今も現役で店を切り盛りする名物おばあちゃん。そんな人気店で厳しい修行を積むなか、出雲出身の奥さんと知り合い結婚。次第に出雲に目を向けるようになる。
 「人の多い場所が苦手」という脇坂さんにとって、出雲は理想の土地だった。「広島で独立することも考えましたが、出雲は広島焼きの店が少ないのでチャンスもある。それと何よりもこの環境と人柄ですね」と手を広げて相好を崩す。
 人と自然が調和した穏やかな環境とそこに住まう人々の温かさ、趣味の海釣り。それらがひとつになって、脇坂さんの背中を押した。
 「子どもが生まれた後だったので、独立には大きな覚悟が要りました。不眠症になったり、逃げ出したくなることもありましたよ」と苦笑い。それでも、「子どもたちに誇れる父親になること。そしてお客さんに喜んでもらえる店にすること」を想いとして、『HERA』も開店して今年で早6年。地域に愛される人気店に成長した。
 「日曜の夜に家族連れが多く来店してくださるのが嬉しい。それって家族サービスの証じゃないですか。苦労もあるけれど、今はただ、祖母の味を忠実に守りながら、自分らしさを出していきたい」と力強い。
 いつまでも出雲の地で長く愛される店。脇坂さんの目標は生涯にわたって続いていく。
24歳(平成9年)広島の歯科技術専門学校を卒業後、大阪の歯科技工所で勤務する。 27歳(平成13年)お好み焼き店での独立に軌道修正。帰郷し、祖母のお好み焼き店で修行を開始。 31歳(平成17年)結婚を機に、奥さんの故郷、出雲市での独立を決意。『広島鉄板焼 HERA』オープン。 37歳(平成23年)開店から6年が経ち、地元の人々に親しまれる店に成長。  

 
 
 
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