senior life
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上田 章さん(70歳)・栄美子さん(57歳)
のんびり暮らすのではなく 地域をお手本に活動的に暮らす 悠々自適よりも有意義な第二の人生
 平成19年、東京から雲南市掛合町にIターンした上田章・栄美子夫妻。
 今の暮らしを考え始めたのは、東京を離れて悠々自適な生活をおくる友人の「第二の人生を考えた方がいいぞ」という一言だったという。
 「その時はまだ現役という気持だったんですが、その後、体調を崩し入院したことで、第二の人生を考えるようになった」と章さん。
 さっそく東京近郊で転居先を探し始めるが、思うような物件が見つからず、結局、栄美子さんがインターネットで雲南市の空き家情報を見つけたのが、島根との出会いだった。
 「掛合町に来てみたはいいけど、東京との往復は時間も費用もかかるので、初めて訪れた時にすべてを決めたんですよ」と笑う栄美子さん。
 そうした事情に加え、栄美子さんの実妹が広島にいるという安心感や、役場や地域の人々の真摯な対応。また、住まいが理想どおりのこぢんまりした一軒家だったことも夫妻の決意を支えてくれた。とはいえ、栄美子さんは自動車免許取得が必要となるなど生活環境の激変に戸惑いもあった。章さんは、「草いきれや堆肥の匂いが苦手で苦労しました。まあそれも、来てすぐに始めた畑仕事をやっていくうちに慣れましたが」と苦笑い。
 こうした不慣れと格闘しながら暮らし始めた夫妻に、ちょっとした心境の変化も生じてきた。
 「悠々自適に暮らすつもりだったんですが、この地域の人はよく働くんですよ。兼業農家が多く、休日でも農作業で休まない。それに影響を受けてしまって…」と章さん。おかげで、農作業から地域のイベントまで積極的に参加するなど、悠々自適とは反対の多忙な毎日を過ごしている。
 「Iターンを考えるなら、余力のあるうちに実行して欲しい。私に後悔があるとすれば、それができなかったことだけです」と章さんは心境を語る。
 島根での暮らしは、それだけ夫妻にとって充実したものになっているようだ。



念願の広い庭も手に入れ、野菜作りに精を出す章さん。農作業が地域との付き合いを生む。


栄美子さんが東京時代から趣味にしていた園芸も周囲の環境と違和感なく溶け込む。


30年にわたり新聞販売業を営んできた夫妻。2人のお子さんはすでに独立。この暮らしを応援してくれているという。


農繁期や地域イベントには積極的に参加。一つ一つの経験が豊かなIターンライフを形成していく。
 
 
 
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