UIターンの先輩たち
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宮本紀沙さん



広島県から匹見町へIターン宮本紀沙 さん(29歳)
広島県出身。手に職をつけようと鍼灸師の専門学校に進学、卒業。ご主人とは勤務先で知り合い6年前に結婚。現在、5歳と3歳の娘さんとの4人家族。子育てが落ち着いてからIターンという予定が早まったため、匹見町に来た当時のことは育児と引っ越しで大変だったということしか覚えていないそうだ。ご主人が自宅で開業した「道川宮本鍼灸院」の道川とは住んでいる地域の名称。土地柄、高齢者の多い地域で、宮本一家が引っ越してきたおかげで平均年齢を15歳も下げたと大喜びされたという。
しまね暮らし「時間とお金」
 
すべてにおいてコストのかかる広島市内からのIターンなので、収入は減っても満足度は満点です。
 
家族そろって理想の環境「匹見町」へ 地域に支えられ、ゆとりに包まれる生活と仕事

平成5年設立の「ひきみ森の器工芸組合」。ろくろ加工で仕上げる椀、皿などの製品は、県外で高い評価を得ている。こうした森の器の世界に惹かれたことがIターンの大きな原動力に。


森の器の製品はすべて森林資源に恵まれた匹見町内の木材を使用している。


自宅兼鍼灸院は町の中心から少し離れた道川地区にある。

 昨年6月から匹見町で、ご主人、お子さん2人とIターン生活をスタートさせた宮本紀沙さん。鍼灸師であるご主人は自宅を使って鍼灸院を開業。紀沙さんは匹見町にやってきた目的でもあった「ひきみ森の器工芸組合」の一員として、木工に打ち込む毎日をおくっている。
 さかのぼること4年前、ご主人から「田舎に引っ越したい」と相談を受けたことが、匹見町にやって来るそもそものきっかけ。
 「ちょうど新しい鍼灸院を開いたばかりだったので驚きました。ただ、私ものんびり暮らしたいほうだったので、いずれそうしようということになったんです」。
 匹見町を選んだのは紀沙さん。「母の趣味がキャンプで匹見町にはよく来ていたんです。10年間はここに通いました」。
 匹見町に魅了されたのは、きれいな川を育む自然環境。都会の生活に疲れていた夫妻にとって理想の場所だった。また、キャンプのたびに「森の器」の工芸品に惹かれていった紀沙さん。Iターンに向けて具体的な行動を起こした時、真っ先に調べたのが、「森の器」ホームページだったことからも、匹見町を選んだ大きな要素だったことがうかがえる。
 昨年春、ふるさと島根定住財団の産業体験により「森の器」の研修生となり、匹見町で生活を始める。ご主人は自宅に「道川宮本鍼灸院」を開業。高齢者の多い地域だけに、大いに喜ばれている。紀沙さんも1年間の研修期間は終えたが、さらに技術を磨くため、工房に残り修行を続けている最中だ。
 匹見町で暮らしてみて「生活水準が上がった」と紀沙さん。治療院のテナント料もばかにならない広島市内中心地での暮らしに比べると、生活費の差は歴然。
 「心にゆとりが生まれました。それだけでなく、地域をあげて歓迎してもらえたし、主人も必要とされてる実感があると言ってます」と嬉しそう。自身も、「大変なことは多いけど、それでも充実感が上回ってます」と笑う。
 そして今、独立して工房を持つことをが大きな目標だ。
21歳(平成14年)技術職への興味があり、鍼灸師の専門学校へ進学。 24歳(平成17年)結婚と同時に鍼灸師の仕事を辞め、専業主婦へ。 28歳(平成21年)結婚当初からの予定だったIターンを決行。匹見町へ。 29歳(平成22年)「ひきみ森の器工芸組合」での研修期間を1年延長し、独立目指して修行中。

 
 
 
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