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河野登志男さん(56歳)・富美子さん(57歳)
心ゆくまで趣味を楽しみたい…そんな思いから出会った高台の住まい 夫妻の暮らしが地域の景色に
 美郷町湯抱温泉で新しい生活をスタートさせたばかりの河野登志男・富美子夫妻。登志男さんが木工、富美子さんが造花と、それぞれの趣味を存分に楽しめる場所を求め、この地にIターンして1年が経つ。
 前職が大阪府の職員という登志男さん。「都会暮らしが苦手だったんです。クーラー嫌いなもので、そういうものなしで快適に暮らせる田舎へ引っ越そうと思ったんです」。
 50歳の頃から考え始めたIターンだったが、体力的な面も考え退職を5年早めることを決意。
 島根県は、移住先探しのために空き家情報のポータルサイトで絞り込んだうちのひとつだった。
 「実は、美郷町は予定になかったんです。最初はさみしい場所はいやだなあって思ってましたが、主人の夢を尊重したかったので」と笑顔で話す富美子さん。
 登志男さんの夢とは、古民家をリメイクしながら暮らしていくこと。 今の家に決めてからは、職場の休日を使って少しずつ修復作業をはじめ、昨年4月、美郷町の住人となった。
 約1年半無人になっていたという現在の家を、畳を板張りにしたり、牛小屋を居住スペースにしたりと、リメイクは継続中。現在は、納屋に登志男さんの、母屋に富美子さんの作業スペースも確保。大阪から一緒に引っ越してきた2匹の愛犬もこちらの暮らしに慣れてきたようだ。
 朝の草刈り、薪割りに始まり、大半の時間を好きな作業にあてるという日々。「商売にするつもりはありません。この生活も自分なりの快適さを手に入れただけ」とあくまでマイペースな登志男さんに対し、富美子さんは造花の他、着物リフォームの仕事を始めようと計画中。
 自分たちの暮らしが着々と形成されるなか、「湯抱温泉の入口を象徴していたこの高台の家を残すことが出来て良かったなあと思ってます」と笑う登志男さん。
 夫妻の暮らしそのものが、地域の風景を受け継いだようだ。



登志男さんの木工作業スペースは元納戸。一日のほとんどをこの空間で過ごしているという。


作業に没頭するので、食事等決まった時間にしか顔を合わさない。それが美郷暮らしの秘訣。


高台の家らしく小さな畑が段々になっている河野家。夫妻は畑も徐々に力を入れていきたいという。


県道からの眺め。湯抱の入口を象徴するこの家を残せたことが良かったと登志男さん。
 
 
 
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