UIターンの先輩たち
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稲元みゆきさん



東京都から浜田市へUターン 稲元みゆき さん(29歳)
浜田市出身。東京の大学に進学したときから起業を模索し、アルバイト経験の中からカフェでの起業を目指す。大学在学中、夜間の料理学校にかけ持ちで通い、フランス料理学校の紹介で、大学卒業後1年間のフランス留学。帰国後、東京のフランス料理店で1年間勤務の後、浜田に戻り、さらに1年間の準備期間を経て、平成18年『カフェ ミシェル』を開店する。同店ではお茶や食事だけでなく、仏会話教室など、空間を利用した企画を精力的におこなっている。お店の最新情報はHP(http://cafemichel.web.fc2.com/)で発信中。
しまね暮らし「時間とお金」
 
アルバイトをかけ持ちしていた頃の方が、お金には余裕がありましたね。その点が少しだけ不満かもしれません。
 
故郷・浜田にカフェ本来の文化的な空間を お茶や食事だけでない深い楽しみかたを提供

喫茶店時代の重厚な雰囲気が残っていた改装前に比べて、廃材を利用するなどかなりカジュアルな店内に変身。


東京とフランスで鍛えたランチが手軽に楽しめるのもミシェルのよさ。写真は週替わりフレンチセット。


英仏語教室や週末ワインバー等、各種イベントが多いのも「文化的空間=カフェ」というこだわりがあるから。

 稲元さんがカフェ起業を思い立ったのは大学時代。「読書や音楽など、自分の好きなものがすべて叶えられるのがカフェだったんです」。
 元々、就職という考え方はなく、まわりが就職活動にあくせくするのを横目に、カフェ数軒でのアルバイトと夜間の料理学校で自分に投資する日々。料理も、「一見では分からないソースの面白さに惹かれた」とフランス料理を選択、大学卒業と同時にフランスへ料理留学する。「毎日が精一杯で先のことなど考えられなかった」というフランス修行が終わり、起業について具体的に考え出したのは、帰国してからのこと。
 「東京での起業は考えていませんでした。カフェの種類も多いし、一過性のものも目立ったので、新しく参入するには厳しいだろうと。だったら島根に戻ってやれないか?と考えたんです」。とはいえ島根ではカフェの成立も難しいと判断。帰郷直後は別の道を模索しようと起業塾やセミナーなどにも通ったという。「その中で『やっぱり自分の好きなことをやらないと後悔する』と思ったんですね」。
 あらためて一念発起、浜田でのカフェ設立に動き出した稲元さん。
 物件も長年喫茶店を経営していたオーナーから借り受け、いよいよ平成18年『カフェ ミシェル』がオープン。
 稲元さんにとってのカフェとは、お茶や食事をするだけでなく、もっと広く文化的に使える空間。
 「なかなか受け入れてもらえなくて、フランス料理専門店だと思われたり、逆にパスタを所望されたりなど、思惑からは外れたスタートでした」と苦笑いの稲元さん。
 こうした経験を踏まえておこなった2年後の改装リニューアルから、若い客層も増え始め、今ではフランス語教室や音楽ライブ等、カフェ本来の文化的な使い道も提供できるまでに成長した。
 「浜田にカフェ文化をしっかり根づかせたい」と稲元さん。
 彼女と『ミシェル』が浜田をもっと面白い町に変えてくれるだろう。
20歳(平成13年)カフェ起業を目指し、夜間の総合料理学校とフランス料理専門学校をかけ持ちで学ぶ。 22歳(平成15年)フランスへ留学。パリの料理学校へ通った後、グループ研修や数軒の料理店で研修する。 23歳(平成16年)フランスから帰国後、東京のフランス料理店に1年間勤務する。 25歳(平成18年)浜田に帰郷、1年間の準備期間を経て『カフェ ミシェル』開店。

 
 
 
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