UIターンの先輩達
 

井出弥華さん(31歳)
 柔らかい物腰で優しい口調、でも自分の意見はハッキ
リ!それが井出さんの持ち味。どこか気負ってしまいが
ちなIターン生活もどこ吹く風のマイペースぶり。福祉施
設での主な仕事、利用者との就労支援のパン作りも楽
しそう。
埼玉県から邑南町へIターン
埼玉県出身。高校卒業後、短大で福祉を専攻。その後、会社勤務などを経て、以前から興味のあった田舎暮らしに対する知識や技術を習得すべく、地元の農業大学校へ進学。そこで校内の掲示板に貼られていた「香木の森」に興味を抱き、島根県邑南町へ。邑南町にくる前には、フリーペーパーの編集にも携わる。1年間の研修期間のなかで邑南町に残留を決意し、その後1年間の地元ゴルフ場勤務を経て、現在の「はあもにぃはうす」で介護に従事するようになる。
収入は圧倒的に減りましたが、自由な時間が増えて日々の生活はとても充実しています。

のんびり求めておとずれた島根で 厳しさと優しさに揉まれる充実の日々
 邑南町下田所にある福祉施設『はあもにぃはうす』で働く井出弥華さん。メンバーと呼ばれる施設利用者の就労移行サポートに従事するIターンだ。
 井出さんが島根に暮らすようになったのは、地元埼玉の農業大学校で「香木の森」研修生募集の広告を見つけたのがきっかけ。「父の生まれ故郷(長野県)に移り住んで、花を育てながらのんびり暮らせたらと農業大学に入学して。そうしたら校内で香木の森の広告を偶然見つけて…見知らぬ土地で少し悩みましたが、思いきって申し込んだんです」。
 不安を抱えつつの邑南町生活だったが、いたってマイペースなのが彼女の持ち味。長野から一転、香木の森に惹かれたのも、「ハーブって女の子っぽくオシャレな感じだから」とまるで屈託がない。しかし、研修後も邑南町に残ったのは、「1年で戻っては故郷に錦を飾れないじゃないですか(笑)ここまで来たんだからもう少し頑張ってみようって」とそれだけではない芯の強さも兼ね備えている。
 研修後に働いていた地元ゴルフ場で、現勤務先の施設長・山本明子さんと知り合い、福祉の世界に入るが、実は短大で福祉を専攻、介護福祉士の資格を持つ井出さん。「介護の大変さを知っていたので、私には勤まらないと諦めていたんです。今も大変さは変わりませんが、施設長や同僚の人柄のお陰で続けられている感じ」と感慨深げ。ひとたび仕事を離れ、自分の生活に戻っても、「周りがすべて親戚みたいに、私の人生そのものを心配してくれるんです」と嬉しそう。厳しい現場に直面しながらも、邑南町の優しさに支えられる井出さん。どうやらこの地に骨を埋める決意も固めている様子。
 「自分と向き合い暮らせる静かな環境が一番気に入っています。都会の便利さはないけど、親とも電話やメールですぐに繋がるし、1人暮らしの寂しさはまったくありません」。
 最近では、フリーペーパーの特派員ライターの仕事や、社会福祉士の資格取得に向けて勉強も開始した。「新しいことをはじめると外の世界に繋がる感じ。とにかく可能性を広げていきたい」。
 自分らしさを見つけること。それが井出さんのIターンライフの真髄だ。 
井出さんの勤務する障害福祉事業所『はあもにぃはうす』は、就労移行支援事業や自立(生活)訓練事業等の総合施設。
就労移行支援の一環としてメンバーさんたちと作っているパンは、米粉などを使ったものなど種類も豊富。
チームワークの良さが『はあもにぃはうす』の特徴。その特徴がそのまま井出さんの働く原動力となっている。
定住までの経緯
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