しまねスマイル 〜“素敵”に“自分らしく”そして“笑顔”で生活を送る島根の「笑顔の種(人)」を紹介します 〜
 
宮崎雅也さん(27歳)
私の笑顔の種はみんなの笑顔とうまいメシ!
群馬県出身。一橋大学の学生時代、所属していたゼミを介して海士町を知り、但馬屋と出会う。 その後、ふるさと島根定住財団の産業体験を経て、平成18年にIターン。 但馬屋でのテーマは、一次産業を根っこの部分で勉強すること。 海と森の恩恵で生活する但馬屋は、まさに恰好の教科書。 夏休みなど、彼の行動に感化された後輩たちが手伝いにやってくることも。 最近ではWWOOFにも登録、訪れる外国の若者にも但馬屋イズムを啓蒙中。 愛称は「みやちゃん」。
※ WWOOFとは・・・
  UIターンページ ニュートン理奈さん 参照

 自然の恵みと共に生きる
 「但馬屋」ライフに大感動!
 隠岐郡海士町の民宿「但馬屋」。腕利きの釣り人にはお馴染みのこの宿で、渡船を操り、漁をし、 畑を耕し、料理を作り、さらには新たな事業まで手がける、宮崎雅也くん。
 海士町との出会いは、一橋大学在学中、海士中学校の修学旅行生が大学を訪れ、総合学習で調べたことを発表する『出前講座』に出席したことに始まる。 同行してきた町役場職員から聞いた、乾燥ナマコを中国に輸出するというプランに惹きつけられたのだ。
 将来「食」に関する仕事を希望していた宮崎くん。海士町の壮大なプランを間近で見てみたいと、さっそく当地へ赴くが、待っていたのは、 ナマコではなく宇野家が切り盛りする但馬屋。「目的がナマコの現場だったので戸惑いましたが、宇野家の自給自足的な暮らしぶりに感動しちゃって」。
 家業の畳屋を起点に、海士町にやって来る釣り人のために民宿と渡船を始め、さらに宿泊客をもてなすための野菜を作り、ニワトリを飼い、魚を捕る…。 「ここ(海士町)にないなら、うちがやろう!」の精神で今の営みになった但馬屋。 そんな生命力あふれる宇野家の人々を目の当たりにした宮崎くんは、当初の目的はどこへやら…いつしか但馬屋の一員になっていたのである。

有名な釣りポイントを名に冠した但馬屋の渡船「ふたまた丸」は全部で4隻

菱浦港から車で約5分の場所にある「但馬屋」
船舶免許は海士町で取得。名勝「三郎岩」の狭い隙間も難なく操縦する腕前

但馬屋後ろの畑とニワトリ小屋。右手の家は宮崎くんの家。無線LANでネット環境も快適!
人気民宿だけに夕げの支度は家族総出。
宮崎くんの師匠「じっちゃん」こと宇野茂美
さんもまだまだ現役

  一部は香港に卸されるという乾燥ナマコ。
  大陸相手の商売が現実味をおびてきた。
 新設された「海士町農水産物加工処理施設」。
 ナマコ以外の加工物も思案中
乾燥ナマコ加工場の新設で念願の新事業にチャレンジ!
 但馬屋が他県業者のナマコ加工場を受託管理していたことが、宮崎くんと宇野家
を引き合わせた、そもそもの発端。今ではその業者は撤退したが、海士町の「農水
物加工処理施設」として乾燥ナマコ事業が新設再開。但馬屋が町の施設を借りて、
宮崎くんが陣頭指揮を執る。シーズンは2月から4月。地元漁師が捕ってきたものを
生け簀で管理し加工する。高級食材だけに、料亭や商社経由で香港などで重宝され
ている。「開店休業になる夏から秋の期間に何かを始めたい」と新たな展開も計画中。

但馬屋から港へ続く道。港の右手に加工場がある
     港の手前に新たな農地を造成中
隠岐名物※ヒオウギガイは船着き場から
の新鮮直送!?  ※形状は扇形で、殻長
10センチほどの二枚貝。
加工場までの道のりはもっぱら自転車で

海、森、そして里 循環して成立する暮らし
 「食と生活」を標榜する宮崎くんにとって、海士町の生活は理想そのもの。
「自然は手つかずが一番と思っていましたが、人の生活(里)があるから、
すべてが循環しているのだと気づきました」。
 海と森、それを繋ぐ里が相互補完することで暮らしと自然が成り立つ。
「半農半漁で生活する人間には、それが重要。そういう意味では、海士町
のバランスは最高です」。
 これからの課題は、「農業の規模拡大。今後どれだけ幅を広げられるか
楽しみ」という宮崎くんの笑顔の種は「うまいメシを食べて、喜んでもらうこと」。
充実のIターン生活は、自然の恵みと共にある。

    加工場のナマコ生け簀。
    海士町の一日が静かに暮れなずんでいく
 総面積80アールの田んぼで
 米をすべて賄っている


 もしもIターンを考えているのなら、その興味を持った土地のいろいろな人々と積極的に対話して、 本当に合っているのかどうか?しっかり見極めるのが大切だと思います。
 僕としては、同士が増えるってことなので、Iターンする人が多くなるのは嬉しいですね(笑) そういう意味でも、僕の暮らしぶりが、これからIターンを考えている人たちの具体例となって役立てたら良いなあ!
 海や自然、隠岐に興味がある方は、ぜひとも但馬屋に遊びに来てください!
    お楽しみのメシは
    もちろん海の幸が中心
三味線の腕もなかなかのもの。茂美
翁の娘、貴恵さんの美声と共に隠岐
民謡も披露。
 貴恵さんの娘さんたちも銭太鼓でお
 もてなし。但馬屋では廊下がステージ
  但馬屋の宇野ファミリーと一緒に。
  みんな元気はつらつだ。
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