おかえりなさい!! - 私はこうやって島根へのU・Iターンを実現しました

大阪で出会った「銀粘土」 手作りジュエリーの楽しさを伝えたい

プロフィール

岩瀬昭子さん
  • 年齢/35歳
  • 出身地/島根県松江市
  • 現在の住まい/島根県松江市
  • 現在の仕事
    ジュエリー製造販売、ジュエリー教室開催(「メガネのイワセ」内)
 

実家を継ぐために大阪からUターン

 松江駅前通りにある「メガネのイワセ」。老舗メガネ店の一角に、美しいジュエリーが並んでいる。色とりどりの天然石とシルバーが織りなすデザインは、手作りの優しさに溢れている。このジュエリーを作っているのが岩瀬昭子さんだ。店舗の一角に工房を設け、ジュエリーの制作販売や、手作りジュエリーの教室を開催している。

 岩瀬さんは、大阪からのUターン。短大を卒業後、大阪のジュエリー関係の専門学校で学び、その後貴金属販売などのさまざまな仕事にチャレンジしてきた。
「実家を継ぐことを考えていたので、専門学校では販売と経営を中心に学んでましたし、就職先でもディスプレイや接客などをさせてもらってました。そんな中で、ある時デザインに携わるチャンスをいただき、初めてジュエリーデザインの楽しさを知りました」

だれでも簡単に使える「銀粘土」の魅力

 その後、宝石鑑定士の資格も取得した岩瀬さんは、手作りジュエリー材料となる「銀粘土」に出会う。
「銀粘土」とは、銀を粘土状にしたもので、焼き上げると固まり純銀になるもの。誰でも簡単に成型できることから、最近では手作りジュエリーの材料として一般に使われている。
「銀粘土の会社に勤めていたんですが、当時はまだ銀粘土を知らない人が多くて、「東急ハンズ」などの雑貨店で、実演販売をしていましたね。お客さんの反応は、いまいちでしたが貴重な経験をさせていただきました」

  1. ジュエリー教室の生徒に、笑顔で指導をする岩瀬さん。
  2. 岩瀬さん作のシルバーリング。デザインもオリジナルのものばかり。
  3. 教室は工房で随時開催。また要請があれば出張も可能とのこと。

 そんな大阪時代を過ごした岩瀬さんは、もともと家業を継ごうと考えていたこともあって平成11年に帰省する決意をする。家業を手伝いながら、ジュエリー教室を開くつもりだったが、知り合いからチャレンジショップへの出店を勧められ、そこで大きな反響があり、本格的にジュエリーの制作や販売をスタートした。
「銀粘土を使うと、手作りジュエリーが簡単にできるんです。その楽しさを伝えたいですね。自分の記念にしてもいいし、プレゼントしても喜ばれると思います。また、銀粘土以外の素材で結婚指輪などのオーダーも頂くことも多いんですが、『希望通りに仕上がってうれしい』と言っていただけると、とてもやりがいを感じますね」

人の温もりを大切に作品をつくり続けたい

 帰省した当時は「また大阪に戻る日が来るかもしれない」と考えていた岩瀬さんだったが、現在では多くの人とのご縁を実感し、松江の良さを再認識しているという。
「大阪にいる時は、いつもセカセカしていて、誰かに『動かされている』ように感じていました。松江に帰ってきてから、やっと本当の自分に戻れたように感じています。都会と比較をすると地方はデメリットもあるかもしれませんが、自分の思いをしっかり持っていれば、どんな場所でも活躍の場は見つかると思います」

 その言葉通り、ジュエリーを置いてくれるショップが増えたり、県内のあちこちから出張教室の依頼が増えているという。
「みんなお客さまや生徒さんの口コミのおかげなんですよね。『田舎は狭い』と言われますが、こんな風に人の温かさが実感できるのが、田舎の素敵なところだと思っています。今後は、ジュエリー制作はもちろん、教室もたくさん開催していって、手作りの楽しさを1人でも多くの人に伝えていきたいです」と笑顔で語ってくれた。

岩瀬さんの今に至るまで

短大卒業後、大阪のジュエリー専門学校に進学。販売と経営を学ぶ
就職したジュエリーショップにて、デザインの仕事に携わる。
銀粘土を製造している会社に入り、銀粘土の素晴らしさを知る。自らも銀粘土を使った自作のジュエリーを制作するようになる。
家業を継ぐために松江に帰省。チャレンジショップにてジュエリーの制作販売を開始する。
チャレンジショップが好評だったため、実家の店舗の一角に工房を設け、ジュエリーの制作販売や、教室運営を本格的にスタート。