都会に出てみたいのが若者
再び戻りたい町にするのが地元の役割

ふるさとをイメージした曲を一般公募し
地元の応援歌として発表するイベントを通して
地域を活性化する『ふるさと歌まつり実行委員会』

発想 インスピレーション
 「出雲はいい町だと自慢する大人が増えれば、もっと若者は戻ってくるのではないか。若者の目線に近づくと新しい流れが見えてくる。県外の方と話をすると出雲は良い所だと言ってくれるが、地元はそれを解っていない。昔はもっと近所のコミュニケーションが機能していた賑やかな町だった。毎日の不穏なニュースを見て昔は違っていたと嘆くのは、田舎も同じ。昔の良さに代わるつながりを求めて、だれかと一緒に感動を共有し、豊かな心で生きていければ嬉しい限りです」と語る実行委員会メンバーの西尾さんは、雲州ふらたシネマステーションのメンバーでもあ る。しまね映画祭の「映画塾」は映画に興味を持つ人々が活躍する場として、「ふるさと歌まつり」は音楽に興味を持つ人々にチャンスを、という考えから発足された、コンテンツは異なるが同じ主旨の活動だ。
出雲でライブハウスを経営する江角さんと、シネマステーションのメンバーであり、アマチュアシンガーソングライターの阿部さんにより、シネマステーションの広報キャラクターソングを作ろうという話が持ち上がったのが昨年6月。それが「どうせなら故郷に貢献できる活動に」ということになり、広く募集をかけ、故郷への想いをコンテスト形式で発表する「ふるさと歌まつり実行委員会」という組織が構成された。
始動 スタート
 委員会メンバーは、雲州ふらたシネマステーションのメンバーをはじめとするクチコミで集まったボランティアスタッフ。 優れた楽曲を披露する場として「第1回ふるさと歌まつり2007コンサート」の開催を決定。コンサートでの演奏を担当する「ふるうたバンド」結成のため、山陰地区のミュージシャンも巻き込みながら、クチコミによる情報発信、情報収集という手探り状態での活動がスタート。 皆が手弁当で集まる月1回の定例集会では、現況報告、課題の抽出、仕事の割り振りが話し合われた。
困難 ハードル
 活動のための人力はそれなりに確保することができた。 「故郷と音楽を愛す」という情熱だけで結成された組織にとって、最大の課題は資金調達だった。 単発ではなく、続けていかなければ、地域のモチベーションが持続しないことを知っていたメンバーは、広く知られるためのツールとして、コンサートで披露される楽曲を収めたCD制作を決定。 資金調達のため様々な助成制度に申請し、日本最大の文化ファンド・しまね文化ファンドの地域文化振興助成事業のひとつとして採択された。
実動 ワーキング
 マスコミの取材やインターネット、メンバーらのクチコミによる募集が4月から3ヶ月間行なわれ、委員会メンバーやバンドメンバー、音楽教師といった審査委員により島根ならではの12作品が選定された。
大人たちが元気な様子を子どもたちに伝えたいという想いから、30〜40代の応募を中心に考えていたが、祖母が詩を書き、母が曲を付けた孫のための作品や、これまでの人生を振り返ったシニア層の作品など、20〜70代までの応募者から、フォーク、ロック、演歌といった多彩なジャンルの53作品が集まった。 クオリティも、詩だけのものからスタジオ収録された完成度の高いものまであり、県外からの応募もあった。
前途 フューチャー
 皆でひとつのものを作り上げるプロセスが好きな人はボランティアメンバーとして、音楽を作る人は応募アーティストとして、音楽が表現できる人はバンドメンバーとして、感動を味わいたい人はコンサートの観客として参加すればいいのだと、メンバーのひとりが語ってくれた。
「下手でも、作れなくても、楽器演奏が出来ない人でもOK。“音楽”というフィルターを通して“故郷”を想う人々が参加する“島根を元気にするお祭り”として、県内全域で展開していくことが目標。 この企画は来年も再来年も、コンサートは石見でも、隠岐でも実施していきたい。」 と語るメンバーの江角さんは、第1回コンサートを終え、確かな手応えをつかんだようだ。
プロフィール
ふるさと歌まつり2007実行委員会
窓口:江角健治
発足:2006年6月
TEL.0853-23-1531(ライブハウス&スタジオ・アポロ)

*メンバー募集
コンサートの広域実施のため、県内全域でスタッフを募集中です。

イベント告知

【タイトル】
『ふるさと歌まつり2007コンサートin松江』
【日時】
 2008年1月26日(土)
 開場17:00/開演17:30
【会場】
 松江市 カラコロ工房地下1Fギャラリー
【料金】
 ふるさと歌まつり2007CD付
 前売1,000円/当日1,500円〈全席自由〉