岡田 俊夫 さん〈55歳〉
広島県竹原市出身

30年前の日本では、まだ知られていなかった石窯ピザの味が忘れられず、ピザとパスタの店『ドメニカーナ』を7年前オープン。店で出す食材を隣の畑で栽培しているので、週の半分は畑仕事のために休みにするというこだわりで、広島や山口から、子供から年配の人まで幅広いファンをもつ。


30歳までは外国を見聞きし、その後は定職に就こうと考えていた

 ティーチングプロとしてゴルフに携わっていた岡田さんが、ゴルフに出会ったのは18歳の頃。当時はそれで生計をたてるというより外国に行くことばかり考えていた。若いときにこそ見聞を広めたいと考え21歳のときに渡欧。アルバイトをしながら、ヨーロッパとアフリカの数カ国を渡り歩いた。本格的にゴルフの世界に入ったのは、帰国後、28歳頃のこと。アシスタントプロとして修行しながらティーチングプロの資格をとり、ゴルフの世界に関わっていく。

フラッシュバックした過去の経験が、自分の本当の気持ちを教えてくれた

 フリーでレッスンを施しながら、今から約24年前に、病院内の喫茶店経営に誘われ、吉賀町に行くことに。しばらくは、レッスンと喫茶店の二足のわらじを履いていたが、喫茶店閉店を機に益田のゴルフ練習場に就職。だがそうした生活の中で、いずれは自分の店を持ちたいという気持ちも捨てきれなかった。自分の中に昔イタリアで食べたピザの味がずっと残っており、時間がたっても色褪せない鮮烈なショックだったことを思い出す。
「次に店を出す時は、ピザ屋をしよう」と心に決めた。

ゴルフとピザ屋の両立は中途半端になると考えピザ屋を選んだ

 1年かかってオリジナルのピザ生地を開発。その間に自宅に石窯を造り、店に専念するためゴルフ練習場を辞め、平成12年4月、六日市町でピザとパスタの店『ドメニカーナ』をオープン。六日市温泉ゆららのオープンも手伝い開店当初からお店は大繁盛。「やるからには中途半端にしたくなくて。だからこの店一本にしました。食材は店のすぐ隣の畑で自家栽培。その日使う分だけ収穫します。メニューは自分が本当に納得したものしか出しません。」とこだわりを語る。

物質的に豊かとはいえない過疎の町が
じつは精神的に豊かな町であることをもっと知って欲しい

 「すぐ横の畑から食材を調達するなんて、ここだからできる贅沢な事だと思います」店休日は畑仕事を、開店日はフロアスタッフとして様々なお客様とふれ合えて、同時に自分の知らない世界の話が聞ける事が楽しいと語る。小さな過疎の町だから追求できる仕事と生活を満喫している。

 


  石窯も建物もすべて手作りの
  自宅兼店舗。
  建物横の荒地も自力で整地し
  畑にした。

ピザとパスタの店
『ドメニカーナ』 ※ 良い事がありそうで心が弾む日曜日(ドメニカ)の気持ちを、「日曜人」という造語で表現した。

島根県鹿足郡吉賀町蔵木1081 TEL(0856)77-0568
HP www.iwami.or.jp/domenica/
b営業日/金・土・日・月曜日・祭日
b営業時間/金・月曜日 11:00〜15:00、土・日・祭日 11:00〜18:00
 
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