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京都市から
邑智郡邑南町に
Iターン

中田夕佳さん(43歳)
 
personal data
                        こうぼく
<職場>邑南町『香木の森』
<仕事>公園施設管理
 「屋外で働くのが好き」という中田夕佳さんの職場は邑南町『香木の森』。以前は、地元京都でウェディングドレスを縫う仕事をしながら、ガールスカウトのリーダーとして子どもたちを指導する毎日。専門学校で技術を習得した裁縫は和裁もこなし、ガールスカウトは小学生の頃から続けている「天職」のようなもの。一見、正反対のような仕事でも、中田さんにとっては、どちらも「楽しい」という意味では一緒。
 そんな彼女が『香木の森』と出会ったのは、新聞に掲載された研修生募集記事。ずっと外で働くことができる仕事に漠然と憧れを持っていたため、「こんな仕事があるのか!」と一気に興味が湧き上がる。その頃は、他の仕事を休止して全力を注いでいた阪神・淡路大震災のボランティア活動が一段落した時期。次の目標を模索していた時期とも重なり、下見もなしの電話一本で邑南町(旧石見町)へやって来たのだ。
 「私が来た頃は、週3回を香木の森で研修、週2回を地域で農業研修という内容で、私が選んだのは有機無農薬農場の仕事でした」。この農場での仕事に魅了され、研修終了と同時にそのまま農場に就職、研修中に知り合った地元男性と結婚、3年後には長男も生まれ、名実共に邑南町の人間となる。
 しかし彼女にとって理想的だった仕事も、期限付き試験運営農場だったため、働き出して5年後に廃止となる。やり甲斐を感じていただけに残念な結果になったが、その後、『香木の森』へ復帰し、公園管理のすべてを任されて早6年。現在では自他共に認める“力仕事のカリスマ”として公園内に君臨している。
 活動的な生活を求めてこの地にやって来た彼女は、「他人の人生に憧れたり、嫉妬したりと、比べることの多い人生でしたが、邑南町に来て価値観が変わりました。今は自分の生き方に絶対の自信を持っています」と熱い。
公園のすみずみまで熟知している中田さんの存在は大きく、皆の頼れる存在。
「そろそろ、次の公園管理を任せられる人を育てたい」と、後継者育成の意欲も語る。
 自ら地域に溶け込むよりも、“自分”のスタイルを貫いてきたことで、地域に必要な人間となっていった中田さん。「これからは私が憧れの対象になるよう、もっと頑張って地域を元気にしたい!」と豊富を語ってくれた。
最初の就職
▼昭和61年 24歳
高校卒業後、趣味の延長として、洋裁学校で技術を習得。ウェディングドレスを専門につくる会社で働き出す。
ボランティア活動
▼平成7年 31歳
未曾有(みぞう)の大災害となった阪神・淡路大震災の被災地でボランティア活動を始める。活動内容は、被災して飼い主と離ればなれになった犬猫の治療や里親捜し。
邑南町(旧石見町)に
Iターン
▼平成9年 33歳
ボランティアが落ち着き、新たなやり甲斐を探していた矢先、『香木の森』の研修生募集記事を見つける。ガールスカウト的なアウトドアライフを求め、意気揚々島根にやって来る。
現在
▼平成19年 43歳
有機無農薬農場の勤務を経て、香木の森の公園管理を任されて6年が過ぎる。施設屋外管理に関しては、その知識、技術で右に出るものがいない存在となる。
   
年中外で働ける環境ということが一番ですが、極度の負けず嫌いに由来する、他人への憧れや嫉妬がなくなったことも大きいですね。自分が居るべき場所、必要とされる場所が、ようやく見つかったという感じです。
 
   
息子もいますので、ボーイスカウト活動をして、子どもたちとワイワイ楽しみたい(笑)。邑南町では馴染みがないため、理解を得られるまでに時間がかかるかも知れませんが、これが出来たら私の人生は完璧になりますね!
 
BeanS topバックナンバーVol.23 》UIターンの先輩たち