http://www.teiju.or.jp  
 
 
大阪市淀川区から
隠岐郡西ノ島町に
Uターン
                  
安達静香さん(33歳)
 
personal data
<現在の住まい> 隠岐郡西ノ島町
<仕事> 家業手伝い、主婦業
  家業(商店)の手伝いから素潜り漁など、多忙な日々を過ごす安達静香さん。高校進学を機に西ノ島を離れた後、大阪で企業に勤務していた静香さんは、「当時は“今しかできないことをやる”ということが常に頭の中にあって、アフターファイブは、情報誌片手に流行を追いかける日々を過ごしていました」と振り返る。
 充実したOL生活のなか、突然帰郷の話が持ち上がる。「同郷の主人との結婚を機に、西ノ島へ戻ることになったんですが…」。半ば説得される形で戻ってきた静香さんは当時まだ25歳。「島のゆっくりした生活ペースにもなかなか馴染めず、帰郷当時はずっとネガティブな思いを引きずってました」と静香さん。
 そんなふさぎ込んだ気持ちでのUターン生活に長男出産という契機が訪れる。「育児にも慣れた頃、年老いた未来の自分が見えるような気がしてきて…」。自分から行動を起こさないと、何も始まらないのでは?と一念発起し、ある計画を思い立つ。
 ご主人の覚さんは音楽が趣味。帰郷後は島での冬のイベントとして、地元の音楽愛好家総出のコンサート『LIVE BANZAI』を企画。当初、静香さんは裏方として活躍していたのだが、主婦仲間とバンドを結成し、演奏者として舞台に立つ計画を実行に移したのだ。「このライブは私にとって、島で生活していく自信を植えつけてくれました。同じ境遇の人や、島を愛する人のために、自分も舞台に立つことで、島の楽しさをアピールしたいと思ったんです」。
練習を重ねた末、念願の初ステージも経験したバンドは、今では出張ライブの依頼が舞い込むまで成長した。また最近では「ライブイベントはもちろん、この島ならではの楽しさというものを違う角度から発信していきたい」と貝などを使ったアクセサリーの製作もスタートした静香さん。
  Uターンをした人ならではの悩みを抱えながらも、それを乗り越え、生き甲斐を見い出してきた彼女のライフスタイル。それは、“自分で楽しみをみつける”その気持ちが原動力となっている。
『LIVE BANZAI』で熱演中のママさんバンド“Risky Mam”。最近ではそのユニークな編成が評判を呼び、保育所などから出張のオファーもある。
 
▼昭和62年 15歳
島内の中学校を卒業後、松江市内の高校に進学するため、西ノ島を離れる。
▼平成4年 20歳
神戸の短大を卒業後、大阪の企業に就職。等身大のOLライフを謳歌する毎日をおくる。
▼平成9年 25歳
学生時代から交際していたご主人との結婚を機に西ノ島へ帰郷する。
▼平成14年 30歳
裏方として支えていたライブイベント『LIVE BANZAI』に主婦で結成したバンドで参加。
バンド活動も軌道に乗り、家業の手伝いやご主人とともに素潜り漁に精を出す日々。新しい目標に向けて、忙しい毎日を過ごす。
   
明確な目標を持てるようになったことで、より能動的になりました。大阪時代の楽しさは、全部受け身だったんですね。努力を惜しまずトライしていけば、島での生き甲斐はいっぱいあるんです。
 
   
バンド活動はもちろん、かつて商店とともに家業のひとつだった民宿経営も再開させたいんです。アクセサリー販売も2,3年後には軌道に乗せたいし、とにかくやりたいことがいっぱいです!
 
BeanS topバックナンバーVol.21 》UIターンの先輩たち