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大阪府堺市から
隠岐郡海士町に
Iターン
とよまさ                  
豊政 幸司さん(33歳)
 
personal data
<現在の住まい> 隠岐郡海士町
<所属> 海士町役場地産地商課 AMA暮らし研修生
 「ニュージーランドでのワーキングホリデイから帰国したばかりのとき、UIターン情報誌に掲載されていた海士町研修生募集の“島の宝探しをしてみませんか?”っていうコピーに惹かれてやって来ました」と語る豊政幸司さん。この制度は、Iターン者の新しい視点・価値観で、町を活性化(宝探し)しようという海士町独自の研修制度。これまでも旅を通して生き甲斐探しをしていた豊政さんは、早速応募したのだ。
 書類選考と面接を経て、無事研修生になった最初の配属先は「キンニャモニャセンター」内の農漁産物直売所。研修生として豊政さんは6期生。制度がしっかり確立された環境のもと、幸先の良いIターン生活が始まった。
 海士町の人々のオープンな気質に助けられながら、島暮らしにも慣れ始めた半年後、豊政さんの技術を活かした観光の企画が持ち上がる。「以前に競走馬の調教をしていまして、その知識や技術を活かして、馬を観光に役立てらてないか、という話があったんです」。豊政さんが来るまで、馬のいない状況が数年間続いていた海士町。いずれは馬を飼いながら暮らしたいと考えていた豊政さんは、この環境で馬が飼えるならと快諾。さっそく西ノ島から購入した馬1頭を相手に調教を開始する。
 島の人々から寄せられた好意で、飼育するための環境は十分に整ったが、「僕の技術では、乗馬調教には役に立たないことが多くて」と苦笑い。速く走らせることに特化した競走馬の調教と違い、乗馬にはさまざまなしつけが必要で、専門書片手に悪戦苦闘した日々が続いた。そんな努力も実り、乗馬も去年6月から試験的にスタートした。そして1年が経ち、ようやく軌道に乗り始めた。
 余暇には借りた田んぼで米作りに精を出すなど、海士町で自活していく力を養っている最中の豊政さん。「海士町の人たちから一人で生きていく術を学んでいます。研修生を卒業したら自分で生活をしていかなくてはいけない。農業や漁業をやってみたりと、今はそのための準備期間です」。活気に溢れた海士町で、豊政さんの人生設計図が完成しつつある。
地元の園児と馬との交流の様子。海士町で唯一の馬に、興味津々の園児たち。
 
▼平成6年 22歳
馬好きが高じて競馬雑誌で知った三重県の競走馬育成センターに就職する。
▼平成11年 27歳
三重の育成センターを辞した後、日本全国を旅するなか、地元大阪や北海道で馬の調教を経験する。
▼平成13年 29歳
国内では飽きたらず、ワーキングホリデイを利用し1年間ニュージーランドで生活する。
▼平成15年 31歳
帰国後、カナダに向かうつもりが、UIターン情報誌で海士町の研修制度を知り、海士町へ。
馬のいる風景を作る活動をしながら、研修生として地産地消の仕事にも携わる。海士町で自活していくため、農業や漁業にも積極的に取り組む。
   
旅を通じていろいろな人々に出会って来た中でも、海士町での人付き合いが最も濃密ですね。島外者の僕を温かく受け入れてくれ、町づくりにも関わらせてもらったりと、とにかく毎日がアクティブです!
 
   
将来、自給自足の生活をしていくため、今も米作りをしたりと、いろいろ試行錯誤しています。いずれはゲストハウスを作り、島外の人々に向けて海士町の面白さをもっと広めていきたいと思っています。
 
BeanS topバックナンバーVol.21 》UIターンの先輩たち