●表紙撮影/隠岐の島町(玉若酢神社・八百杉)

風待ち海道倶楽部

 長期不況の影響で、かつての活気を失いつつある隠岐の島町。そんな状況を憂い、「これではいけない!自分たちの手で、町を活性化させていこう!」とコブシを高く振り上げたのが、吉岡陽子会長を筆頭とする、街づくりグループ「隠岐風待ち海道倶楽部」のメンバー。西郷港改修計画に伴う、地域活性化を目的としたワークショップで集まった面々が母体となり、隠岐再生の狼煙を上げたのだ。その後、朝市を始め、コンサート、結婚式など、新西郷港を器にした、さまざまな企画を打ち上げるが、いずれも単発。そんな中、継続的な活動への欲求が高まり、隠岐の歴史、自然環境への理解を深める「エコツーリズム大学」(平成16年開校)が誕生する。これは、外部への発信はもとより、「隠岐の人たちに、もっと隠岐を理解してもらう」のが目的。参加者は、メンバーを講師に、隠岐に点在する、歴史的、環境的な重要ポイントを見聞し、隠岐の重要性を再確認していくのだ。もともと、隠岐の歴史、自然、海洋のエキスパートで結成されたグループ。「自らの知識を隠岐のこやしにしていこう」と活動はヒートアップ。当然、参加者の意識は高まり、確かな成果を上げる。こうした熱意は、全国各地のエコツーリズム推進活動へと飛散し、現在、都市圏の大学で出前講義をおこなうなど、引く手あまたの活況を呈している。「取り組みを拡大させて、いずれは全国の離島や、過疎地域のロールモデルになっていきたい」と語るメンバーは、大忙しの日々を過ごしている。




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