若い女性スタッフが中心となって商品開発に励む。女性ならではのきめの細かい感性が、時代にミートした数々のヒット商品を生み出している。  
 
バラの香りで、地域活性化を
奥出雲薔薇園フレグランス・ロゼ  
▼雲南市三刀屋町

異業種コラボレーションが生み出す、新しい産業のカタチ
 母体である造園業の枠を越え、自社開発の産業用バラを用いた異業種との商品共同開発で注目を集めるフレグランス・ロゼ。品種改良により生産した、香りが強く高品質なバラを原料にした画期的な商品開発で、次々 と成功を収めている。
 「香りを商品化すべく開発に着手し、試行錯誤の末、バラの開発に至った。市場として確立していたバラを選んだのは、ライバルが多いぶん、より良い品質の商品開発を求めて、競争しあえると思った」と語る福間厚社長。そして、難産の末に開発した、バラの乾燥花弁をそのまま使用した、商品第1号となる浴槽芳香商品「バラ湯」は、 福間社長らの熱意を受けとめた民間の温泉施設での受注を機に、評判が広がっていく。
 この成功をバネに、次のステージに選んだのが食品分野。バラ湯での教訓を生かし、開発にかける高い志を持ったタイアップ企業探しに奔走した結果、昨年末の大ヒット商品となったバラ酒や、バラジャム、バラ酢など、各タイアップ企業との共同開発商品を次々と成功に導く。そして今年7月には、生産拡大を主眼に、観光利用の側面も持つ、広大な産業バラ園を雲南市に完成。この事業は、中山間地活性化の起爆剤としても、地域の期待を担っている。
 そんなフレグランス・ロゼを大きな力で支えているのが、若い女性社員たち。「いいものを作るという意欲に燃えたスタッフがいたからここまで来た。今後も意欲溢れる働き手を受け入れ、県外への才能流出に歯止めをかけるとともに、より良い商品開発に挑戦していきたい」と語る福間社長の次なる目標は、化粧品、医薬品などの基礎原料としてのバラ作り。優秀な人材育成と、良質なものを地方から全国に発信するという、フレグランス・ロゼの理念は、地元産業発展の手本となることで、大きな福音をもたらしつつある。


※写真・・・「産業分野を観光に」という試みで今年7月に雲南市にオープンした産業バラ園。森林公園の一角に広がる1ヘクタールの農園は、週末になると、観光バラ園として機能する。また、この農園の完成によって業務を拡大したフレグランス・ロゼは、意欲ある女性の働き場としても魅力的な器となっている。

 COMPANY PROFILE
 株式会社 大田緑地(奥出雲薔薇園フレグランス・ロゼ)
  【設立】昭和61年(大田緑地)平成16年(フレグランス・ロゼ)【代表】福間厚
  【本社】(大田緑地)島根県大田市長久町長久ロ392−1
  【展開】フレグランス・ロゼ(三刀屋)
  【資本金】(大田緑地)1500万円(フレグランス・ロゼ)300万円【従業員数】18人
  【事業内容】(大田緑地)造園(フレグランス・ロゼ)バラの研究開発
  URL  http://www11.ocn.ne.jp/~ryokuchi/
 

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