一畑電鉄及び沿線地域の活性化を目的に発足したNPO法人。電鉄沿線に菜の花を咲かせて美しく飾り、地域を元気にする活動を行っている。
馬庭 崇一郎氏(32歳)
NPO法人「菜の花鉄道をつくる会」代表。本業は出雲市でモロヘイヤを無農薬栽培して健康食品に加工販売している「(株)いづも屋」の代表取締役社長。

 線路沿い一面に咲き乱れる季節の花々の傍らを、ゴトゴトと走り抜ける電車。「そんな夢みたいな風景を見てみたいから、造るしかない!」と、自ら活動をしている人がいます。彼の名前は馬庭崇一郎さん(32歳)。
 「本業の会社では農業をやっているんですけど、春になると畑の前で菜の花が自生して咲いているんですよ。しかも3月からゴールデンウィークまでと意外と長い期間咲くんですね。そう思って見ていたら『あぁ、この菜の花が線路沿いにダーッと咲いていて、その中を一畑電鉄が走っていたら、すごいきれいだろうなぁ』と空想するようになっていたんですよねぇ」
 そんな“夢みたいな話”だと思っていたことが現実の話として歩き始めたきっかけは、今の事業に少しでもプラスになればという思いで昨年に参加した「しまね起業家スクール」。そこでの卒業発表の課題に、空想で思い描いていた“一畑電鉄沿線に花を”というテーマを選んだからなのです。


「講師の先生が言われたんですよ。『夢しか実現しない』って。その言葉に勇気付けられて。最初、一畑電鉄に話しに行った時は団体を名乗っていましたけどメンバーは僕ひとり(笑)。
その後、昨年10月に川跡駅から隣の駅までの約2・5キロメートルを試験的に種まきした時も、人数は3人。そのうちの一人は安全確保のため一畑電鉄の路線管理責任者の方でした。実質2人で5キログラムの種まきです」しかしその結果はというと、ちょっとさびしいものに。「線路沿いの土地だから特に耕されたものではないという点をすっかり忘れてまして。自生の花のようにパラパラ種を播いたのですが、キレイに咲かせるにはある程度手をかける必要がありました。」
それでもすぐに次の手を打っちゃうのが馬庭さん。一畑電鉄の誇る昭和5年製のお座敷レトロ列車「デハニ」で、菜の花を楽しむイベントを出発進行!「菜の花鉄道をつくる会」というNPO法人も設立し、今年6月にはシンポジウムを開催。
今ではボランティアを含めて約80人の方達が何らかの形で手を貸してくれるまでになっているのです。スゴイ!!

 「知らない人からの話には頑なな一面を見せる土地柄ですが、きちんと筋道を通せば人の縁を大切にしてくれるので、皆さんには本当に感謝です。この菜の花が最初の舞台づくり。今後夏にはひまわり、秋にはコスモスも咲かせたいですね。遊園地のアトラクションのようにしたいなぁ。今はこの風景を変えたいという気持ちでいっぱいです」。
 地域の活性化を目指して「他県の人に誇れる島根県にしたい」と活動を続ける、“愛まちづくり精神”に溢れる馬庭さんでした。
おちらと馬庭流    
お茶
日御碕の海
平田木綿街道
出雲銘茶といわれるだけあって、出雲や松江には老舗のお茶屋さんが数多くあります。私もお茶が大好きで、お茶請けにする和菓子や洋菓子にも色々こだわっています。 近くの海でも普通に潜れば水族館のようにたくさんの魚に会えます。高さ43.65メートルで、日本一の高さを誇る日御碕灯台からの景色も最高です。 出雲市(旧平田市)は、江戸時代に綿の集散地として栄えていました。その時の古い町並みを『木綿街道』と呼んでいるのですが、そこも素敵ですよ。妻入り屋根や土蔵造りに象徴される、昔ながらの落ち着いた感じが気に入っています。
 
     
「島根でおちらとライフ」では・・・

    島根県東部(出雲地方)で「ゆっくりと、ゆったりと、落ち着いて」などの意味合いで活用される方言の「おちらと(おっちらと、おっつら)」。「島根でおちらとライフ」では、島根の町や文化と自然に調和しながら人生や生活を楽しんでいるグループや人物を紹介するコーナーです。
 
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