清和鉄工株式会社
 
有限会社キューサイファーム島根
●創立/大正9年 ●設立/昭和19年 ●資本金/9250万円 ●従業員数/61名
●本社/島根県簸川郡斐川町上直江2139-5
TEL.0853-72-0306 FAX.0853-72-0343 ●事業所/大阪市淀川区、東京都渋谷区
●HNS研究所(東京)、東京支社、営業所(大阪・八雲村)、八雲事業所、熊野工場(八雲村)
[会社概要]○自動車・産業機械用歯車など金属工作機械の開発・製造・販売

自動車用歯車の加工機械で成長 進化し続ける国内のトップ企業
トランスミッション、ATM、高級セダン、コンパクトカー、そしてハイブリッドカー…etc。めまぐるしく変革する国内の自動車市場を、先端技術で支えている企業。それが、斐川町の清和鉄工(株)だ。大正9年に大阪市で産声をあげ、昭和8年に自動車用の歯車の歯を切る工作機械「ホブ盤」を自社開発。歯車の大量生産を可能にしたホブ盤の改良を重ね、平成3年には、歯車の加工精度を左右する最終仕上げ工程の“ホーニング(研ぎ上げ)盤”を開発した。以来、国内の自動車ミッションギヤの仕上げ加工機では70%のシェアを誇り、快適な乗り心地と低コスト化の両極が求められる自動車製造業から、高く評価されている。
昭和44年に、誘致企業として斐川町に出雲工場を設立。しかし、昭和52年からは大阪工場が手狭になったこともあって、本社機能と工場を斐川町に集約した。「ここ出雲地方から、世界中を相手にビジネスを展開しています」と、達社長。商社や通訳を介さず、積極的に自社の技術を直接アピールしてきた。海外での納入実績は、アジア圏からブラジルまで、これまで17の国と地域にのぼっている。平成14年7月には、イタリア北部の研磨機メーカー・サンプテンシリ社(略称SU社/ボローニア市)と販売提携。同社の広い販売網を通じ、“SU-SEIWA”ブランドを、ヨーロッパと南北アメリカで販売する方針だ。
さらに、巨大化しつつある中国の自動車市場をにらみ、現地生産法人を設立する計画も視野に入れている。今年の春には、島根大学・大学院出身の中国人社員を大阪営業所で採用。自社の製品知識と語学力を武器に、現地でのきめ細やかなユーザー管理と情報収集に対応している。

地元での産学連携による技術開発と 福祉・医療・OA分野へのチャレンジ
いち早くホーニング盤の製造を手がけ、コンパクトカー市場の拡大に貢献した清和鉄工(株)は、これからのハイブリッドカーや電気自動車の開発競争を照準に、新たな開発を進めてきた。歯車を研磨する砥石の耐久性を10倍高め、コスト削減と精度を高めた“ホーニング加工システム”は、松江高専や島根県産業技術センターとの産学共同研究から生まれたものだ。この開発で、平成14年、精密工学会中四国支部の技術賞を受賞している。「自動車で培った歯車の技術は、ほかの精密機器でも応用が可能です。OA機器や福祉・医療分野でも活動のフィールドを広げていきたい」と、達社長はこれからの抱負を語る。顧客のニーズを捉え、“ほかにはない魅力を持った開発”を続ける企業姿勢は、まだ加速し続ける。

[達 俊彦(たつ としひこ)] 代表取締役社長(44歳)
昭和34年9月7日兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、広告代理店(大阪)の営業職を経て、平成元年清和鉄工株式会社に入社。転職を前に、学生時代から念願だったアメリカ・イギリスへ長期滞在を敢行。その時に磨いた英語力を生かし、海外市場(欧米・アジア・オーストラリア・インド)の新規開拓に力を注ぐ。平成6年、代表取締役に就任。趣味は野球。自宅のある神戸では、仕事の合間を縫って少年野球の監督を務めている。少年時代から熱烈な「阪神タイガース」のファン。一男一女の父親。

ビジネス交流を通じ、
肌で感じる海外諸国の文化と風土
清和鉄工(株)では、全社員61名のうち、事務職をのぞく30名以上が海外出張を経験している。営業や輸出担当セクションだけでなく、設計・開発・組立・制御といった製造部門のスタッフたちも、取引先拠点での技術指導やメンテナンス、見本市視察などを目的に旅立っている。それに伴い視察や商談で斐川町本社工場を訪れる海外のユーザーも多く、相手国の文化や食習慣などを学んだ上で交流するのは、不可欠な要素。食事の対応など事前準備に追われることも少なくない。本社周辺の観光地を案内する際は、やはり出雲大社が筆頭にあげられ、お客様にも喜ばれている。
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