進和産業株式会社
 
株式会社ソノ
●設立/昭和45年 ●資本金/8500万円 ●従業員数/15名
●住所/島根県簸川郡斐川町直江4985 TEL.0853-72-0679 FAX.0853-72-8271
[会社概要]○産業用プラスチック製品(防水シートなど)の製造
○プラスチック成形金型の設計・製作
○バイオによる業務用・家庭用『生ごみ処理機』の開発・製造

装置に投入した生ごみが バイオパワーで98%消滅する
ゴミ処理問題は21世紀の国民的課題だ。一般家庭でも「燃えるゴミ・燃えないゴミ」の分別収集が徹底され、企業のリサイクル活動が活発になるなど、地球温暖化防止・環境保護への意識は着実に浸透しつつある。このような時代の流れを先取りするかのように、21世紀を射程距離とした90年代から、「環境」をテーマとした新事業に参入する企業は多い。  『家庭用生ごみ処理機』の製造もその一つで、大手家電メーカーをはじめとする500〜600社が開発に名乗りをあげていた。しかし、それぞれが開発に着手して約8年ほどが経とうとする現在、販売実績を挙げている企業は、全国でわずか5社程度だという。その中の1社が、斐川町に本拠地を構える進和産業(株)だ。
「人間の胃袋と同じように、食べた生ゴミを消化酵素の働きと攪拌方式で消してしまうんです」と話すのは、自ら開発に当たった山根社長だ。平成4年から微生物による生ゴミ処理機の開発に着手し、平成6年には委託生産開始にこぎ着けた。装置の中に生ゴミ(水切りして細かくしたもの)を投入すると、内部の特殊翼が攪拌してバイオ資材と混ざり合う。そして水と炭酸ガスに徐々に分解されていく。投入したゴミの総量が98%以上、跡形も無く消えるばかりか、水分も蒸発するために水抜きの手間もかからない。臭いも無く、消費電力も低いという「循環型の生ごみ処理機」の開発は全国的にも高い評価を受け、平成11年からは、ホテル・レストランなどの業務用生ゴミ処理機の生産を開始している。
その研究開発力は、産業調査会が2003年3月に発行した「環境技術・装置大事典(メーカー・製品資料編)2」で取り上げられたほか、2008年の北京オリンピック開催を視野に入れて国の環境整備に力を注ぐ中国から国家認定を受けたほどだ。

自社での研究開発力を武器に 大手には無い小回りの利くパワーを発揮
進和産業(株)は、産業用のプラスチック製品の製造で基盤作りをしてきた企業だ。建設用の防水シートからトラクターのフェンダーカバーまで、守備範囲は多岐に渡っている。その秘訣は、プラスチック製品のデザイン、設計、金型製作、射出成形加工、組立完成までの“オールラウンドプレイヤー”であること。特に金型においては、CAD/CAMと工作機をオンライン化し自社で製作するため、低コスト化が可能。顧客のニーズにもスピーディーな対応を実現している。
「建設用の防水シートで安定成長はしていたけれど、時代の変化の中で業種転換を図る必要がありました。環境は21世紀のテーマで、企業としても避けて通れない。新しい一歩を踏み出すには勇気がいりますけどね」と、生ゴミ処理機開発当時を振り返る。開発から10年。外部での高い評価をよそに、山根社長は「今、ようやく認知されてきたという手応えを感じている」と控えめな姿勢を崩さない。“環境・将来性・独自の技術”をテーマとした企業・進和産業(株)のモノ作りは、足元をしっかり固めながらも、しなやかに時代を駆け抜けようとしている。

[山根 敬明(やまね たかあき) 代表取締役(56歳)
昭和21年島根県斐川町生まれ。県立出雲高校普通科卒業後、昭和40年に若干20歳で「三協商会」を個人創業。住宅機器の販売を経てシート加工事業を手がけるかたわら、鳥取県米子市の繁華街において、山陰でいち早く輸入アクセサリーのショップを経営していた時期もある。幼いころからの夢は研究者になること。今は、「山陰のこの地域を舞台に何ができるか?」を常に模索中だ。二男一女の父親。

“創業スピリット”を今に受け継ぐ
シート加工設備
自社開発による自動加工機が、進和産業(株)の核となっている。前身の「三協商会」時代から手がけている建設用の防水シート製造は、ピーク時には全国で5%のシェアを占めていたほど。この技術は自社開発した「生ごみ処理機」誕生のヒントにもなっているほか、昭和58年からは農機具のカバー生産に生かされている。シンプルだが強さを兼ね備えたカバーは、農機具の輸送コスト軽減に大きく貢献。メーカー名の印刷技術は、他社や海外の委託生産ではマネできない。昭和45年、社名変更の年に開発されたシート自動加工機は、今も工場の一角で強い存在感を放っている。
株式会社ソノ
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