オムロン出雲株式会社
 
木次乳業有限会社
●創立/昭和47年 ●資本金/1億5000万円 ●従業員数/150名
●住所/島根県出雲市西林木町626-1 
TEL.0853-22-2212 FAX.0853-22-2395
[会社概要]産業用制御機器(セーフティスイッチ・マイクロスイッチ・押ボタンスイッチ・センサー)の開発設計・製造および販売

自社の安全ノウハウが商品力に直結する 「OHSAS(オーシャス)18001」認証取得
“START”、“押す”と表示されたボタンに触れると、スイッチが作動し、全ての機械は動く。私たちは、何気なく日常接する機械、たとえばビルのエレベーター、鉄道駅の券売機など、トラブルに見舞われることなく使うことができ、万が一危険が生じても回避できる確率が高い。こうした各種スイッチの自動化・省力化・安全技術を支えているのが、オムロン出雲(株)が生み出す産業用制御機器・スイッチだ。その使用範囲は家庭用から産業用まで幅広い。現代社会のエレクトロニクス化が円滑に循環している様々な場面で、オムロン出雲のスイッチが貢献。多分野からの信頼を獲得しているのだ。
平成14年10月、オムロン出雲は「OHSAS18001」の認証を取得した。これは労働安全衛生マネジメントの国際規格で、自社工場の安全管理体制が整備されている裏付けとして、世界中の製造業・建設業で注目されている認証だ。国内ではおよそ120社が取得しているが、山陰両県の事業所ではオムロン出雲が初めて。全国のオムロングループの中では4番目となっている。
製造現場では、あらゆる工程で多くの危険と隣り合わせで作業が進められている。同社では、平成13年の秋から「従業員の健康増進と快適な職場環境の構築」を目標に掲げ、認証取得への取り組みを始めた。まず、敷地内で人が動く経路(通路・食堂なども含む)をすべて洗い出し、危険度の高い順から約4000源をリストアップ。それらの項目について綿密に分析・評価を進め、平成14年9月の厳しい審査にのぞんだ。「もちろん、工場内での事故を未然に防ぐことが第一目的です。しかし、あらゆる産業設備の安全をサポートする部品メーカーとして、OHSAS18001の認証は顧客のニーズと信頼に応えていくために欠くことはできません」と、出川企画グループ長は語る。

社員主導の業務改善プロジェクトで 次の目標は“世界一の産業用機械スイッチ企業”
同社は、平成8年にISO9001(品質保証)、10年にはISO14001(環境管理)の国際規格認証をすでに取得しており、今回の認証取得でマネジメントのトライアングルを構築したことになる。こうした堅い態勢でのぞむのは、国内はもとより世界市場での競争だ。
工場内に大きく掲げられているのは“世界一の産業用機械スイッチ企業へ”というスローガン。これはオムロングループ全社の目標ではなく、あくまでもオムロン出雲(株)独自のものだ。「オムロングループの一員として、製品の販路や人材育成では母体の力を借りています。しかし、国際的な競争力が問われる時代の流れの中にあって、私たちも自立する力を身に付けなければ生き残っていけません。これからは生産だけでなく、独自の事業も企画していきたいと考えています」。
出川企画グループ長の言葉どおり、工場内では社員たち主導のプロジェクトが数々進行中だ。ライン工程の進行管理をスムーズに行う“ZONEシステム”は、20台のパソコンをホストコンピュータに接続し、製品情報や業務報告を社内で共有できる。「自分たちで作ったシステムなので、使いやすいようにバージョンアップが可能」と、担当の若手社員がにこやかに話してくれた。ほかにも製品を載せてライン内を効率的に移動する“自動無人運搬機”をハンドメイドで作り上げるなど、「自分たちの職場環境を自ら改善していこう」という前向きなエネルギーが伝わってくる。
すでに、オムロン出雲(株)は、国内をはじめヨーロッパ・北米・中国にも市場を開拓しているが、社員たちの活力と品質・環境・安全管理に裏打ちされた製品力をバネに、新たなスタートラインを踏み出している。

[出川 幸夫(でがわ ゆきお)企画グループ長参事(48歳)
昭和29年島根県出雲市生まれ。県立出雲工業高校機械科卒業後、昭和48年に創業2年目を迎えたオムロン出雲(株)に入社。以来、部品技術課、品質管理部、製造部長職などの様々なセクションを経て、平成12年から現職。趣味はキャリア13年のゴルフと愛車を駆ってのドライブ。一男一女の父親。

“エコファクトリー”としての
環境への取り組みを社外でも実践
緑豊かな出雲の大地を未来に残したい…。オムロン出雲(株)では、「環境マネジメントシステムISO14001」を取得した平成10年から、毎年一回、社員全員参加で地域の清掃ボランティアに取り組んでいる。場所は市民が集う浜山公園や近郊にある多伎町の砂浜。作業日は休日の土曜日があてられ、社員たちはゴミ拾いや雑草駆除など、グループごとにチームワークを発揮し汗を流す。21世紀を迎え、環境保護への取り組みは企業活動として当たり前のこととなった今、「まず自分たちの足元から始めたい。地域の環境保全に尽力することが“最初の一歩”」と、エコファクトリーの一員としての自覚を強めている。
木次乳業有限会社
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