清水羊羹

筍の皮で包装された素朴な清水羊羹。今ほど遠方に出荷することがなかったころは、直接、筍の皮にくるんで売られていたという、決して飾らない昔ながらの羊羹だ。
羊羹は、もとをたどれば羊の肝料理を精進料理に見立てたもので、原料は、小豆と寒天。それに砂糖を加えたものが現在の菓子だ。平安時代、天台宗の僧が中国へ行った帰りに安来に立ち寄り、その唐の羊羹の話しをしたそうだ。その歯触りといい、甘味といい、おそらく相当美味しかったに違いない。その羊羹を清水寺でも作ろうと再現したのが、清水羊羹の発祥の言い伝えだ。かつては、48坊もあったという大霊場として知られる清水寺ゆかりの名産品として、今も境内で売られている。
現在、安来市内に四件の製造元があり、昔ながらの製法で作り続けられている清水羊羹は、着色料や保存料などの添加物は一切使用されていない。ほどよい甘味がお茶請けにぴったりで、清水寺にお参りすると、みやげ物を売る店でお茶と羊羹を出してくれたりする。おみおやげに一竿買って帰るのも、参拝客の‘おきまり’の光景だ。
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