ユーアイターンドリーム 生和 優子
パーソナルデータ
木口順一郎さん

出身地/出身地 安来市 住まい/大阪市東住吉区→安来市
職場/特別養護老人ホームしらさぎ苑

平成13年12月Uターン
地元の高校から松江市内の福祉専門学校に進む。卒業後、大阪の特別養護老人ホームに勤務するが、都会よりも田舎の生活に戻りたいとUターン。以前から憧れていた現在の職場に就職する。“明るく元気”をモットーに、お年寄りがけがなどしないよう細心の注意を払いながら、笑顔で飛び回る毎日だ。入所者には93歳の曾祖母もいるため、すぐ近くにいられる喜びも感じている。 -

命を預かる仕事だから気が抜けません。
でも、おじいちゃんたちの笑顔にホッとするんです。

「気分はどんな?おやつたべようかぁ」。相手の顔にくっつくかと思うほどに自分の顔を近づけ、柔らかな声でゆっくり話す生和優子さん。入所者100名、ショートスティ10名の特別養護老人ホームしらさぎ苑で、利用者に接する介護福祉士24名の内の一人だ。
そもそも介護の仕事に就きたいと考えるようになったのは、中学生のころ。病に倒れ、寝たきりを余儀なくされたひいおばあちゃんを、自宅で介護したことからだ。家族で食卓を囲む場所まで出られなくなったひいおばあちゃんのために、二人分の夕食を部屋まで運んだ。「バレーボールの部活動がない日には必ず、学校や友だちの話をしながら一緒に食べてました」。ところが、下の世話のときだけは、祖母や母が彼女を寄せ付けなかった。「ひいおばあちゃんが恥ずかしくないようにという気遣いだった」と、後になって理解できたが、当時は、見せないように、隠すようにしているのがとても嫌だったという。「家族だから私も下のお世話がしたいのに、どうして遠ざけるんだろう」と。
介護を仕事にしたいという彼女の思いは、このとき、定まったのかも知れない。
松江市内の福祉専門学校で2年間学んだ後、大阪の特別養護老人ホームで念願の介護福祉士の道を歩き始めた。職場の先輩や同僚にも恵まれた。が、「私はのんびり屋だから、田舎のゆったりした時間の流れの方が性にあっている」と、気付いた。
一度は出たいと思った都会。その都会からUターンする決心をして島根での職場を探すと、しらさぎ苑に1名の欠員があることが分かった。高校時代からひいおばあちゃんが入所している施設で、面会のためによく訪れているところだ。しかも、専門学校時代の実習現場。いつも明るい雰囲気の中、スタッフが親切で親しみやすいことも折り紙付きだ。
平成14年1月。生和さんは以前から憧れていた職場で幸運な再スタートを切った。
前の職場に比べると、より体が不自由な入所者もいることで、作業的には負担が大きくなった。しかし、「下に落ちた物を拾ってあげただけでも『ありがとう』って言われることが、本当にうれしいです。それに、髪にパーマをあてたとき、すぐに気付いて褒めてくれたり…」と、生和さんがはにかんだ。そして、こう付け加えた。「けががないように、特に注意しています。私たちの仕事は、大切な命を預かっていますから」。
介護福祉士として2年目。生和さんのキャリアは、人なつっこい笑顔とともに着実に積み重ねられている。


先輩介護福祉士に聞きました。(木代操さん)
私たちは「元気に、明るく、にっこりと」という接遇を大切にしていますが、明るい笑顔が親しみやすい生和さんは、その点でも、入所者のお年寄りさんへの接し方がとても自然です。まだ若くて経験も少ないですから、介護技術を向上させ、心の余裕が増して周りの状況も見えるようになれば、より親身になってじっくり話を聞ける介護士に成長すると期待しています。
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木口順一郎さん
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お気に入り島根
自宅から歩いて5分ほどのところにある“権現さん”は、とっても懐かしい場所。私は夜泣きをする子だったらしくて、「おんぶしてよく連れて行った」と、ひいおばあちゃんや祖父母からことあるごとに聞きました。民家の隣にあって目立たない場所だけれど、おばあちゃんたちは、小さなほこらがあるその狭い境内で一緒に遊んでくれました。隣の田んぼでは、父と「とんどさん」をしたこともあるんですよ。
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