有限会社日本庭園由志園
 
大根島のボタンと高麗人蔘産業の発展を社命として推進する
カトウ産業株式会社
●創業/昭和50年4月 ●資本金/2000万円 ●従業員数/50名
●住所/島根県八束町大字波入1260-2 TEL0852-76-2252 FAX0852-76-2508
[会社概要]◯日本庭園展示施設の運営◯ボタン苗の販売 ◯民芸品や食品のお土産物販売 ◯喫茶及び御食事処の営業 ◯高麗人蔘を主とする健康食品や化粧品の製造・販売

年間30万人が訪れる癒しの園由志園 大根島の発展を願う企業の理念は「心」
およそ12万年もの昔、地球で火山爆発が繰り返されていた時代に、中海の海底火山の爆発で誕生した大根島。島の火山灰土質は、約300年前に日本に伝わった高麗人蔘やボタンの花の栽培に適し、藩政時代から島の特産として大切に育くまれてきた。大根島に踏み入れば、こんもりとした丘に多くの高麗人蔘とボタンの苗木が植えられた景色に出会う。その風景こそが大根島の歴史そのものだ。
そうした歴史と自然環境を最大限に活かし、島の発展を命題に起業したのが有限会社日本庭園由志園だ。創始者の故門脇榮氏は、「決して利己を目的とするものにあらず、大根島の観光産業の推進こそ天恵に応える郷民の務め也。その布石となればと願うなり」と志しをたて、土地の買収、造成、庭石や樹木の搬入など多くの困難を乗り越え、昭和45年から5年の歳月を経て第1期工事を完成させた。「父は今でいう起業家で、さまざまな商売に挑戦した人でした。とても厳しく、今でこそ感謝をしていますが、中学卒業後すぐに行商に行かされたときには泣きも、恨みもしました」と、先代を語るのは門脇恵美子社長。そのとき教え込まれたのは「心」の大切さだ。あらゆる場面で、「人の心になることが由志園の理念」ときっぱりと言い切る。
今や全国屈指の日本庭園に成長した由志園は、その後も、高麗人蔘を素材にした食事処や温度調整により年中ボタンの花が観賞できる「牡丹の館」の開設、「おろちの滝」の造園などを手がけ、今や5月のボタンの開花時期のみでなく、1年を通じて30万人が訪れる癒しの園となっている。

大根島の高麗人蔘は世界の一級品 よりよい商品化と新開発への取り組み
志園の事業に、薬用の高麗人蔘の製造販売がある。高麗人蔘の栽培は、日本では長野、福島、大根島に限られていて、島根では江戸時代(宝暦年間)からだ。収穫までに6年の歳月を要し土質や管理で品質が決まるのだが、大根島産は世界の一級品として高く評価されている。
効能は、疲労回復、体力増強、老化防止、貧血、自立神経失調、糖尿病、美肌など数え切れず、その薬効はまだまだ未知。由志園内では高麗人蔘部門を「恵春堂」と称して、その製品化に取り組んできた。「由志園を着工したころ、父はガンの手術をしたばかりでした。しかし、それから高麗人蔘を飲み続け22年を生き抜き、72歳で逝去しました。もちろん、本人の精神力も運もあります。でも、だからこそ健康には非常に敏感で、願いも熱意もひとしおなんです」と、恵美子社長。
由志園を開園した当初、ある旅行会社と組んだ。来場者に人蔘エキスを無料配布するというキャッチフレーズで宣伝し、500本ほど用意をした。ところが、お客はさっぱり。そこで、試飲サービスをしたり園内で販売したところ、あっという間に完売。そのとき、「いける」という感触をつかんだ。やがて品質の良さが口コミで広がり、今では、高麗人蔘液をはじめ、顆粒、粉末、人参酒、ドリンク、化粧品、また、発芽玄米のギャバ(γ−アミノ酸)や天然アミノ酸を豊富に含む栄養補助食品「玄兆玄」の開発など商品分野も広がり、根強いファンをつかんでいる。「心や体の癒しを求める時代になるという父の先見の明に従ってきました。これからも、人の心になって、真に求められる由志園でありたいと思っています」と、門脇社長は母のような眼差しで由志園を見つめる。

[門脇 恵美子(かどわき えみこ)代表取締役社長(63歳)
昭和4年島根県出身。生まれも育ちも大根島で、八束中学校を卒業後、厳しかった父親の方針でボタン苗の行商に出る。様々な商売に挑戦する起業家だった父が、「八束町の発展はボタンの花と高麗人蔘なくしてはない」と、昭和50年に由志園を開園。夫はすでに病気で他界していたため、平成3年に逝去した父を継いで代表取締社長に就任する。寝ても覚めても仕事のことしか頭にないという生活の中で、唯一の息抜きは、1歳と4歳になる孫との朝の散歩。

トピックス次代を担う子どもたちに、
大根島の肥沃な土を残したい
由志園では一切、除草剤などを使っていない。1万坪という広大な庭園の雑草は、1本1本、人の手で除去されるのだ。また、由志園の食事処などから出る生ゴミは、自社で有機肥料に変えられる。その肥料は庭園の土作りに利用され、ボタンをはじめ四季の花々を美しく咲かせている。人や地球にやさしい環境をつくるのも、由志園の大切な仕事のひとつだ。
カトウ産業株式会社
キラリカンパニーバックナンバー》
Vol.14 Vol.13 Vol.12 Vol.11 Vol.10 Vol.9 Vol.8 Vol.7 Vol.6 Vol.5 Vol.4 Vol.3 Vol.2 Vol.1 

BeanS topバックナンバーVol.8 》キラリカンパニー