江の川のアユ

塩焼き、寿司、田楽、釜飯、あめだき、背ごし、ウルカ。料理の方法は、20種類あまりもあるという江の川のアユ。川魚特有の泥臭さがないばかりかアユ独特の香りを放ち、川魚を敬遠する人々からも愛される川の貴公子だ。
毎年、6月の解禁を待って多くのアユ釣りファンが江の川の天然のアユを釣り上げようと腕をまくりあげる。特に、邑智町の浜原ダムから上流には幻の巨アユがいるというから、その姿を一目見ようと夢見る太公望が多い。地元では、そのアユを梁漁で捕る。梁とは川の瀬などで魚を捕る仕掛けのことで、木を打ち並べて水をせき止め、一カ所だけ流すようにして、そこに流れて来るアユを梁簀に落とし入れるという昔からの漁法だ。
そうして捕ったアユは、ヒレにたっぷりの塩をまぶして串を打ち塩焼きで食べるのが一般的だが、邑智郡では、そのほかにウルカという名物がある。アユの内蔵を塩漬けにしたもので、独特の香りと旨み、そして苦みがある。これをそのまま酒の肴にしてもよし、また、熱々の御飯の上にのせてお茶漬けにして食べてもよし。また、アユ寿司は、背中から開いて押したものですし飯を包む。こうすれば、柔らかい腹の部分が中央にくるので食べやすく、先人の知恵がうかがわれる。香り高いアユと酢めしが調和して、まさに絶品だ。これから、いよいよアユの季節。アユこそ、邑智のふるさとの味覚の王者だ。
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