アユミ工業 株式会社 出雲工場
 
真空封止技術を軸に、ハイテクの最先端で貢献する研究開発型企業
山陰建設工業 株式会社
●操業開始/平成3年3月 ●従業員数/20名
●住所/島根県出雲市長浜町659-40 TEL0853-28-2771 FAX0853-28-2775
[会社概要]○真空封止装置・液晶注入装置などの真空装置、超高真空フランジなどの真空部品、半導体用自動化省力装置などの産業機器ほかの製造・販売

加速する時代のスピードとニーズに新しい提案で応える若き技術者集団
便利な生活を約束してくれる工業製品が当たり前の存在となっている現代、その心臓部ともいえる精密なマイコン制御や電子部品は不可欠なものだ。この半導体をはじめとする電子部品の製造プロセス・パッケージングのカギとなるのが、アユミ工業(株)の真空封止・真空装置技術だ。これはガラスシールやセラミックパッケージを行うとき、内部残留物やシール材に混入されているガス・水分を一掃しながら封止作業を可能にする装置技術のこと。独自のヒーターを用いることで短時間に大量の高気密な封止を行えるため、小型半導体パッケージはもとより水晶振動子・液晶注入などの大量生産に大きく貢献する独自の技術なのだ。
同社は、昭和44年にガラスダイオードの封着技術でスタート。その技術をベースに、LED(発光ダイオード)、水晶振動子、IC、LSIの製造装置の開発へとフィールドを広げ、半導体製造を通じて最先端のハイテク化に貢献している。同社の技術は国内の大手半導体メーカーからオーダーが相次ぎ、高い評価を受けた。私たちが日常恩恵を受けているあらゆるハイテク技術の奥には、アユミ工業(株)の高度な技術力がある。
この真空技術は、半導体製造だけではない。液晶ディスプレイ用の液晶注入装置、プラズマディスプレイパネル、自動車のABSやエアバッグ作動の各種センサーなど幅広い分野で生かされている。ユーザーは日本を代表する大手電機・電子部品メーカーのみならず、官庁や大学の研究機関など。平均年齢31歳の若き技術者たちは、装置の設計から製品のアプローチまで、一歩先を見据えた提案を含めながらニーズに応えている。そのため、開発する装置は一つとして同じ物は無い。すべてが、創造力とオリジナリティーを駆使した技術者自身の“作品”となっている。

高度な研究開発力をカタチにするFA化対応の出雲工場
出雲工場は、真空バルブやUHV用の部品などを生産し、機械設備の溶接技術や量産用旋盤加工技術で、アユミ工業(株)の一翼を担っている。長浜工業団地の誘致企業としてスタートしたのは、平成3年3月。しかし、阿部社長は次のように語る。「出雲との出会いは市の政策がきっかけでしたが、私たちは進出企業だと思っていません。この地にしっかり足を踏みしめる、“土着の企業”でありたいと願っています」。
工場が始動する前年度から採用活動が始まったが、社員はすべて地元で採用した。出雲工場で採用された社員たちは姫路本社で研修を受け、出雲工場に勤務する。現在、工場で働く20名のスタッフは、すべて生え抜きの若者たちなのだ。
阿部社長の言う“出雲に根づく”という姿勢は、工場の建設からもうかがえる。敷地面積15000m2に建てられた2800m2の工場は、地盤の強化は元より床材にグレードの高いエポキシ樹脂を使用。鉄鋼関係の部品を扱う工場として、クリーンな環境づくりに惜しみなく投資している。また、福利厚生施設の社員会館を社外に解放したり、地元の工業高校実習生の受け入れなど、地域への貢献にも力を注いでいるのだ。「日本が真の技術立国になるためには、将来を担う若者たちの教育は欠かせない。ここ出雲工場で技術力と責任感を身につけた若者たちを育てていきたい」と、阿部社長は語る。
最先端のエレクトロニクスを担い、サブミクロン単位の加工精度を追求する出雲工場では、着実に成長する技術者たちがひたむきに工作機械と真摯に向き合っている。

[阿部 泰三(あべ たいぞう)代表取締役社長
兵庫県姫路市生まれ。技術畑をひと筋に進み、昭和44年アユミ工業(株)の設立と同時に社長就任。創業社長として最前線で会社の舵取りをしている。趣味の囲碁は関西棋院で5段の腕前。「自分が打つ手、相手が打つ手、そして次に自分が打つ手の常に3手を考えるように心がけていれば、初段は取れる」と極意を語ってくれた。好きな言葉は“調和”。3男の父親。

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食堂完備の『社員会館』
敷地内にある社員会館は1階が社員食堂、2階が広さ30畳の宿泊OKの研修室になっている。食堂では、お昼の弁当が400円から。ほかにも麺類・丼物などがリーズナブルな価格で味わえる。調理を担当しているのは食堂専任社員の妹尾さん。オープン以来、手作りの味と家庭的な雰囲気を提供するために奮闘中だ。手作り弁当は毎日7、80食は売れる盛況ぶり。周辺の企業の社員たちも昼食に訪れたり、会議に研修室を利用するなど、社員会館は地域全体に開かれた憩いの場となっている。
山陰建設工業 株式会社
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