シマネ益田電子 株式会社
 
海外の生産拠点に負けない付加価値の高いものづくりを島根から発信
●設立/昭和59年 ●資本金/1億3035万円 ●従業員数/138名
●住所/島根県益田市虫追町320-97 TEL0856-28-8100 FAX0856-28-8102
[会社概要]○情報機器(衛星放送・衛星通信・携帯電話などの移動通信体)における半導体の製造およびパッケージの開発・設計

ファクトリーパークへの移転を足がかりにIT分野のオンリーワンを目指す
美しい日本海を望む石見空港に隣接する工業団地・石見臨空ファクトリーパーク。自然条件・交通アクセスに恵まれたこの地に、シマネ益田電子(株)(以下SME)は平成13年7月に新築・移転したばかりだ。このファクトリーパーク事業は、島根県と益田市のバックアップで県外企業を誘致する施策で、県内企業は補助金の対象にはならない。しかしその規定を越えて、同市内で創業した生粋の地元企業が名乗りをあげることになったのは、これまでの高い技術力と実績が評価され、将来性にも高い期待が見込まれたからだ。
半導体は“産業の米”と呼ばれ、情報通信分野で人々の生活に意識改革をもたらす進歩の源となった。SMEは、大手電機会社の協力会社としてスタートし、高度なテクノロジー開発を製造基盤から支えてきた。しかし21世紀を迎えた今、半導体の需要はさらに高まる一方、市場は国内・海外できびしい戦いが続く。低コストを実現するために韓国・台湾などの海外に生産拠点を求める流れは加速するばかり。「コストや生産性で評価されるのではなく、世界レベルで他社には真似のできない技術力を持った企業マインドが要求される時代になりました」と、石川社長は語る。たとえば携帯電話を例にとると、これまで半導体の製造のみだったものが、フランスの半導体メーカーとジョイントし、ヨーロッパ市場で採用されているGSA方式のモジュールまでの開発設計を行っている。島根に根ざしながら視点は広く海外へ。グローバル化が進む情報通信分野で、SMEは着実に進歩を続けているのだ。

平均年齢32歳の若さが進をつづける会社のエネルギー源
大手電機メーカーの協力会社としての実績は、SMEの成長には欠くことができない要素だ。だが、SMEが創業以来培ってきた技術力と信頼性は、1企業として独自のステップを踏み出す基盤となった。大手電機メーカーとも、今後は共存共栄するビジネスパートナーとして歩みを進めていこうとしている。
その推進役となるのが、平均年齢32歳の若い社員たち。将来のハイテク分野を担う技術者たちが集う会社は、ともすれば開発最優先の個人主義を重んじるような風土と思いがちだが、SMEでは創業以来の“和を持って社会に貢献する”という精神が徹底している。この地を愛し、人を愛し、お客様を愛するという基本理念は時代を超えても変わることはないのだ。例えば、企業戦略を実現するためのビジョンを「SPI(スパイ)大作戦」と名付けるなど、社員がフレキシブルに取り組めるような遊び心が散りばめられているのが特徴だ。「黙っている人は信用できない。自分の意見を述べて対等に渡り合えるような人材に育ってほしい」と、社員に求める石川社長。SMEのフロアーでは上司と部下という枠を越えて、“一緒に企業で夢を描こう”とする熱いエネルギーが溢れている。

[石川 譲(いしかわ ゆずる)代表取締役社長(48歳)
昭和28年津和野町生まれ。福岡工業大学電子機械工学科卒業後、福岡市内の自動車会社勤務を経て島根に帰郷。昭和59年シマネ益田電子(株)に創業メンバーとして入社する。昭和62年には工場長に抜擢され、その後取締役、専務取締役を歴任。平成13年5月に代表取締役となる。行動信条の一つに“人に優しく自分に厳しく”。二男一女の父親。趣味はゴルフ。

トピックス必須科目の英会話に
必死で取り組む開発エンジニアたち
国内だけでなく海外企業とも技術提携が進む中、専門用語は万国共通とはいえ外国の技術者たちとのコミュニケーションに英会話は欠かせない。SMEでは社内ビジネス研修の一環として、平成11年の秋から開発技術者を対象に英会話講座を行っている。講師はカナダ人のカリンさん。講座は毎週2回、夕方5時から6時まで。技術者たちは仕事のスケジュールをやりくりしながら必ず出席し、アットホームな雰囲気の中で日常会話のスキルアップを目指している。

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