ユーアイターンドリーム 原 健志
パーソナルデータ
横地 廉平さん

出身地/出身地 隠岐郡知夫村 住まい/大阪市駒川→知夫村
職場/JA隠岐・島前 知夫支所

平成12年8月Uターン
高校まで知夫村で過ごした後大阪へ。1年間理容学校で学び、卒業後4年間理容室に勤務。その後24歳の時に飲食店を開店する。以後順調に経営を拡大し4店舗を経営するまでになるが、帰郷を決意。帰ってきてから目覚めた釣りと、懐かしい人と自然に囲まれた仕事に、「開放感と充実感でいっぱいです」という充実した日々を過ごしている。 -

僕この島では
やっと19歳になったばかりなんです。

- 港の見える自宅から、細い坂道を下って職場へ向かう。水仙や梅の花の香りがどこからともなく漂い、屋根の上では三毛猫が軟らかな太陽の光を存分に楽しみながら寝ている。
「本当、こっちにおったら、仕事してても気持ちがいいですもんね。それ自体が嬉しいですわ」。まだ関西弁のイントネーションが抜けきらない原さんは、気負いのない穏やかな笑顔でそう話す。「僕長男ですしね、ゆくゆくは帰ろうと漠然とは思ってたんですけど。3、4年前からかなぁ、実家のあるこの島に帰りたいと真剣に思いはじめたのは」。
昨年の夏、原さんは18年ぶりに生まれ故郷へ帰ってきた。たまたま募集のあったJA隠岐・島前の職員に採用され、購買部の担当として毎日軽トラックで島を走り回っている。仕事は主に、島の生活に欠かせないプロパンガスの点検と交換。1日50本以上のプロパンガスを交換する毎日は、接客業という大阪での仕事とは全く異なる仕事だ。「いやー、体を使う仕事は嫌いじゃないし、汗を流して規則正しい健康的な生活をしてたら、逆に10キロ以上も太っちゃって」と、原さんは逞しくなった腕をポンとたたく。
「都会で自分の店を持ちたい」という幼い頃からの夢を実現し、さらに順調に経営を拡大していた複数の店を処分しての帰郷。長男という立場、やりたいこ-とをやり遂げたという想い。帰郷の理由はいろいろあるが、ずっと心にあった知夫の風景もその一つ。大阪での休日は、懐かしい自然を求めてキャンプ場へ行ったり、温泉で山々を眺めることが多かった。「ストレスを発散しに来るお客さんが相手の仕事でしたから、こっちもリフレッシュしないと笑顔でやっていけないんですよ。でも、それにお金をかけるのもバカバカしくなって…。田舎育ちですから、ピリピリした都会の時間もやっぱり合わないな、と思ってましたしね」。
少しずつ仕事にも慣れた今、配達先の組合員さんから「ご苦労さん」と笑顔で声をかけられるのが一番嬉しいという。営業用のスマイルではない、生き生きとした笑顔同士で交わす心が、原さんの元気の源になっている。
そしてもう一つ、帰ってきてから夢中になってしまった釣りもまた楽しみ。毎週末には必ず船を出し、無人島に渡ってのんびりと釣り糸を垂れている。「釣りの師匠には、お前はあのポイントしか知らんのか?と笑われますけどね」という原さんの目下の目標は、早く仕事を覚えることと、50センチ級の鯛を釣ること。
「まだまだ仕事も釣りも教えてもらうことばかり。どちらも一人前になるには、いろんなことを聞いて自分のものにしないとね。何せ僕は、この島で過ごしてまだ19年目ですから」。


先輩職員に聞きました。
以前2人でやっていた仕事を、1人でこなしてもらっていますから頼もしいの一言です。JA職員に大切なのは、組合員から信頼感を持ってもらうことが一番。地元のことを含めていろんなことを覚えるのがこれからの課題でしょうが、釣り仲間と飲みに行ったり、消防団活動に参加したりと、仕事以外にも積極的ですから大丈夫だと思っています。
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横地 廉平さん
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お気に入り島根
知夫港から知夫里島灯台まで続く、海岸線を走る道の途中にいい場所があるんです。島津島、浅島、神島という無人島が、エメラルドグリーンの海に浮かぶ風景は高校生の頃から好きでした。当時よりも、もっとこの風景が心にしみてきますね。仕事の途中でもボーッと眺めたりなんかして。といっても最近は、風景よりも海の様子が気になって…「今日はいい波だから釣れるかな」なんてすぐ釣りのことを考えてしまいます。
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