株式会社 加地
 
世界が注目する高機能素材を開発
株式会社 仁多産業
●創業/昭和44年 ●資本金/1200万円 ●従業員数/65人
●本社/仁多郡横田町下横田183-6 TEL 0854-52-0213 FAX 0854-52-0248
事業所/工場:仁多町 営業所/福岡、横浜
[会社概要]人を支える基礎素材の研究開発。自動車用・チャイルドシート用・車椅子用のクッションの開発製造、OA周辺の快適オフィス用品の開発製造、ベッド用マットなど医療福祉用品の開発製造など。

人の肌に限りなく近い素材“EXGEL”をオリジナル開発
その手触りは、もち菓子の求肥に似ている。しっとりと手のひらになじむばかりか、気持ちまで落ち着いてくる。プヨプヨして弾力性に富んだ赤ちゃんの肌のような素材。これが超柔軟合成ゴム・EXGELなのだ。しかも、さわり心地が良いだけでは無い。遅延回復特性、体圧分散特性、素材形状保持、そして衝撃吸収特性を兼ね備えた“人の体にやさしい”素材だ。
この超柔軟合成ゴムの開発に独自で成功したのが、横田町の株式会社加地だ。創業以来大手スポーツシューズメーカーの下請け工場として順調に業績を伸ばしていた。しかし、企業が低コスト化に向けて生産拠点を海外に移す動きは、平成の時代の流れとともに加速するばかり。「山間地の工場で仕事を待っているだけでは生き残れない。何か独自の技術を開発し、それをベースに製品に加工し勝負しなければという危機感がありました」と、小川社長はEXGEL開発のきっかけを振り返る
下請け工場時代も、独自の縫製システムを開発し、特許を取得。業界でも注目される存在だった。ほんの少しの自信を支えに、小川社長は企業存続の危機をビジネスチャンスに転換していったのだ。

医療福祉や安全性を重視した製品開発で多角的に活動
「厳しい時代の中で、自分たちで道を切り開く方法を見つけ、夢を描き、そして展開できることは幸せだと思う」
平成4年から本格的に研究開発に取り組んだEXGELが世に出たのは、平成7年。大阪で開催された展示会に出品し、好評を得た。アメリカの高級ベッドメーカーや、国内大手OA企業から注目され、ジョイントビジネスパートナーとして迎え入れられる。
優れた衝撃吸収力やリバウンドしないというメリットは、“人と物にセーフティー、人に快適”という開発コンセプトを実現した。平成9年に車椅子用クッション「ラブトン」を開発すると同時に、オフィスチェアや自動車用座席マット、さらに床ずれ防止マット等の介護福祉用品を次々と開発していった。「人が心地よいと感じることを裏付ける機能のデータも取り、念入りに研究を重ねた成果が評価されてうれしい。しかし、大量生産でモノを作って売る時代は終わっている。小回りが利く企業に、これからはチャンスが巡ってくるでしょう」と小川社長。
依頼の中には、浴室用クッションなど高齢者介護のための特注品も多い。一つの素材が大きく成長しようとしている今、まだまだ気をゆるめる時間は無い。

[小川 國男]代表取締役(57歳)
昭和18年横田町生まれ。昭和44年大阪から故郷の横田町へUターン。同時に株式会社加地を設立。昭和60年から平成5年まで横田町町議員を2期務める。趣味はゴルフ。

トピックスオフィスは
旧八川村役場をリサイクル
のどかな横田町の景色に溶け込む木造の社屋は、なぜかノスタルジックな雰囲気が漂うモダンな構え。しかも風格がある。会社設立当時、時の町長からお許しをいただいた社長は、会社の敷地まで旧役場をそっくり移築したという。内部も木の温かさに満ちていて、訪れる人をくつろがせる空間となっている。EXGEL発祥の地は、やはり「人にやさしい」がコンセプトだ。
株式会社 仁多産業
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